学術選書<br> 親密圏における暴力 - 被害者支援と法

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学術選書
親密圏における暴力 - 被害者支援と法

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  • サイズ A5判/ページ数 249p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784797267495
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C3332

出版社内容情報

離婚裁判等の問題点や法曹教育、また被害者支援制度の実践と課題を検討し、最後に被害者の「支援を受ける権利」の構想を試みる。身近な者からの愛情、信頼が裏切られる時、法はいかにあるべきか。かつて例外的事象として周縁に位置付けられてきた、「信頼を期待しうる関係性を持つ人々」からの性暴力やDVは、社会に蔓延する深刻な問題となっている。離婚裁判等の法廷・司法上の問題点や法曹教育、また、被害者支援制度の実践と課題を検討し、最後に被害者の「支援を受ける権利」の構想を試みる。法社会学や家族法学、ジェンダー法学など幅広く有用の書。

はしがき

序論 親密圏における暴力と法
 親密圏とは
 親密圏における暴力
 暴力発生のメカニズム
 裁判における「経験則」
 暴力下の「合理的」人間
 自律/自立を支援するということ

◇第1部 法的対応の現状◇

第1章 性暴力
第1節 日本における強姦罪規定の問題点
 問題の所在
 強姦罪の問題点―抵抗の要件
 財産権侵害との比較
 性的自由とは
第2節 レイプ法は何を守ろうとしてきたのか―米国における強姦罪成立要件とジェンダー・バイアス
 問題の所在
 シンプル・レイプ排除の理由
 なぜ身体的暴力にこだわるのか
 性的自律の権利
 強姦罪の保護法益

第2章 ドメスティック・バイオレンス
第1節 家族法とDV―離婚原因における配偶者暴力の評価
 問題の所在
 民法における離婚原因の変遷
 暴力を理由とする離婚裁判とDV防止法
 離婚裁判における暴力の評価
 DVの実態からみた離婚裁判の問題点
 今後の課題
第2節 カナダにおけるDV法制
 カナダ社会とDV
 DVへの法的対応
 DVコート
 民間団体による支援―シスターリング(Sistering)
 日本のDV法制への示唆

◇第2部 被害者支援制度◇

第3章 カナダにおける性暴力被害者支援
はじめに
第1節 ブリティッシュ・コロンビア州立女性病院における「性暴力被害対応サービス(SAS)」
第2節 思想的背景
 フェミニズムの継承と多様性の尊重
 社会構築主義
第3節 支援の原則
 当事者の声を聴く
 エンパワメント
 被支援者をどう観るか
 支援者の権威性
第4節 既存の制度との確執
 刑事システムとの齟齬
 体制内化(institutionalization)の問題
おわりに

第4章 DV被害者支援の取り組み
第1節 DV被害者支援における自治体間格差
 問題の所在
 DV被害者支援における格差の実態
 格差の背後にあるもの
 取り組みの進展と残された課題
第2節 保護命令申立時におけるDV被害者支援について
 問題の所在
 保護命令制度の利用状況
 保護命令をめぐる問題点
 保護命令申立に伴う困難
 保護命令申立時の被害者支援のありかた
 支援者調達の制度化

◇第3部 被害者の権利擁護を目指して◇

第5章 ジェンダー公平な司法へ―アメリカにおけるNGOと裁判所の協働
はじめに
第1節 米国の法曹
 養成及び選任制度概観
 法曹の中の女性
第2節 米国における法曹継続教育
 CLE
 司法教育
第3節 裁判における男女平等促進のための全米司法教育プログラム(NJEP)
 設立の経緯
 活動内容
第4節 裁判所におけるジェンダー・バイアスに関するタスク・フォース
 発足の経緯
 活動内容
 成 果
 今後の課題
おわりに

第6章 DV被害者の権利主体性―「支援を受ける権利」試論
はじめに
第1節 DV被害者の法的地位
 支援制度における被害者の権利主体性
 「支援を受ける権利」の意義
 権利承認のプロセス
第2節 犯罪被害としてのDV
 日本における犯罪被害者支援法制の整備
 「犯罪被害者の権利」をめぐる議論
 米国における「被害者の権利運動」とDV
第3節 人権侵害としてのDV
 人権とDV
 DVによって侵害される人権
 「支援を受ける権利」の法的根拠
おわりに

 初出一覧(巻末)/事項索引(巻末)/判例索引(巻末)

手嶋 昭子[テジマ アキコ]
現職:京都女子大学法学部准教授
専攻領域:法社会学、家族法、ジェンダーと法
1959 年10 月 京都市生まれ
1983 年 京都大学法学部卒業、京都大学大学院法学研究科修士課程入学。
1985 年 京都大学大学院法学研究科修士課程修了(法学修士)。
1988 年 京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。
1990 年 安田女子短期大学講師を経て、2011 年より現職。

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