内容説明
地方公共団体が、国を被告に完全勝訴した初の行政訴訟。地方自治法主管省の総務省が地方分権改革を破壊しようとした暴挙に対して、泉佐野市が敢然と立ち上がり、「行政訴訟はやるだけ無駄」との社会通念を打破し、国の省庁を糺す。地方自治を愛する全国民・全国自治体に向けた、貴重な裁判記録。
目次
第1章 ふるさと納税訴訟、初めから終わりまでのポイント(泉佐野市の主張、ふるさと納税の本来の役割と泉佐野市の適切な運用;法治国家と地方自治を守った最高裁判決 ほか)
第2章 国地方係争処理委員会における攻防(審査申出書(令和元年6月10日付)
国地方係争処理委員会に提出した証拠説明書 ほか)
第3章 大阪高等裁判所における争い(訴状;阿部意見書 ほか)
第4章 最高裁での闘い(上告受理申立理由書;上告理由書 ほか)
第5章 本書で頻繁に引用される重要証拠一覧(総務大臣の指導助言;改正地方税法37条の2(新旧対照表) ほか)
著者等紹介
阿部泰〓[アベヤスタカ]
神戸大学名誉教授、元中央大学教授、弁護士。1942年3月生まれ、1964年東京大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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