出版社内容情報
旅行作家・下川氏が、日本のなかの「アジア」を様々な人物を通して描く。コロナ禍で海外に出られない、旅好きな読者にもおすすめ。
内容説明
スパイスの味、市場のにおい、ゆるくて温かい人々…東南アジアから南アジア、シルクロードまで様々な人物を通して描く。心が少しほぐれていく深くてゆる切ない日本のアジア旅。
目次
タイ スコールが流してくれるもの
消えたリトルバンコク
沖縄 アジアのにおいを探しに
心ほぐれるミャンマー人の寿司
リトルミャンマーが受け入れてきたもの
茶餐廳 自由を愛した街の記憶
台湾 独立運動を支えたターローメン
昭和新道に溶け込むリトルオキナワ
東京で出合う中央アジアのパン
著者等紹介
下川裕治[シモカワユウジ]
1954年長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。新聞社勤務を経て独立。アジアを中心に海外を歩き、『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)で作家デビュー。以降、アジアや沖縄をメインフィールドに、バックパッカースタイルでの旅を書き続けている。週末アジア旅、長距離鉄道旅行、旅行指南書など、旅のテーマは多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イロハニ
26
題に《アジアのある…と、その『ある』が気になる。或る?有る?と。読み出すと『有る』だった。その有るは海外現地だけでなく日本国内にも胡散臭さも伴い日常化した。タイ・沖縄・ミャンマー・香港・台湾と北回帰線界隈のみを探究するかと思いきや後半に内陸西アジアも登場する。こうして地理的にダイナミックな西進をするも読後に雄渾なり飛翔感なりの読後は発生しない。去来するのは諦念。だがその中に滑稽な現地日常食の紹介も有る。それは無用な固定概念に囚われるな!もっと融通無碍に直視して行動もそれに伴わせよう!という寓意でもあった⇨2023/10/31
なお
20
タイトル通り、まさにアジアのある場所の本。都内でミャンマーやら台湾やら色々感じられる場所が紹介されている。 ミャンマー人の経営する寿司屋にはいってみたい。 下川氏の本を読むだけでアジアを感じた。2022/07/01
kotetsupatapata
11
星★★★☆☆ バックパッカーの教祖もこのコロナ禍では流石に旅の本を記すのは困難か~ 今作は日本に根を張って生きる東南アジアの人々が主な題材。 早くしがらみなく海外に行きたいね2021/09/20
カツ
9
ご時世のせいか新作は紀行物ではなかった。下川さんは本でしか知らないが「僕は店の中では存在感が薄いらしい」という言葉が著者の人と成をよく表していると思う。なぜアジアがある場所が好きなのか?「込み入った会話ができないことが居心地のよさにつながる気がする」う~ん、その気持ち分かるなぁ。2022/04/08
高木正雄
5
ミャンマー人が浅草で寿司屋を経営する話が特におもしろかった。いつか行ってみたい。いろいろな料理作りにチャレンジしているがわざわざキャンプサイトまで行ってカオラムを作るなど本格的である。このときはコロナで海外に行けなかったから下川さんももやもやしていたのだろう2025/04/21
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