出版社内容情報
旅行作家・下川氏が、日本のなかの「アジア」を様々な人物を通して描く。コロナ禍で海外に出られない、旅好きな読者にもおすすめ。
内容説明
スパイスの味、市場のにおい、ゆるくて温かい人々…東南アジアから南アジア、シルクロードまで様々な人物を通して描く。心が少しほぐれていく深くてゆる切ない日本のアジア旅。
目次
タイ スコールが流してくれるもの
消えたリトルバンコク
沖縄 アジアのにおいを探しに
心ほぐれるミャンマー人の寿司
リトルミャンマーが受け入れてきたもの
茶餐廳 自由を愛した街の記憶
台湾 独立運動を支えたターローメン
昭和新道に溶け込むリトルオキナワ
東京で出合う中央アジアのパン
著者等紹介
下川裕治[シモカワユウジ]
1954年長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。新聞社勤務を経て独立。アジアを中心に海外を歩き、『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)で作家デビュー。以降、アジアや沖縄をメインフィールドに、バックパッカースタイルでの旅を書き続けている。週末アジア旅、長距離鉄道旅行、旅行指南書など、旅のテーマは多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エリ本
9
浅草のラカイン人寿司店の話と、台湾独立運動に生涯を捧げた史明さんの話が良かった。コロナが落ち着いてきたからまた旅行記も読みたい。2022/06/19
kotetsupatapata
9
星★★★☆☆ バックパッカーの教祖もこのコロナ禍では流石に旅の本を記すのは困難か~ 今作は日本に根を張って生きる東南アジアの人々が主な題材。 早くしがらみなく海外に行きたいね2021/09/20
カツ
6
ご時世のせいか新作は紀行物ではなかった。下川さんは本でしか知らないが「僕は店の中では存在感が薄いらしい」という言葉が著者の人と成をよく表していると思う。なぜアジアがある場所が好きなのか?「込み入った会話ができないことが居心地のよさにつながる気がする」う~ん、その気持ち分かるなぁ。2022/04/08
Aki
2
旅の本というと沢木耕太郎さんの文がとても好きなのだが、下川さんの文も現地と人との交流の内容が多く、読んでいてとても楽しい。以前は低予算でアジアや世界一周をする本も書いておられたので良く読んでいたが、コロナでそんな旅も難しくなってしまった..2021年の夏に出されたコチラの本もコロナの影響が色濃く反映されており、海外の旅行話と言うよりは、日本国内での外国人コミュニティーの過去や今を取り上げながら、かつての旅のエピソードを語っている。下川さんの本を久々に手に取り、また旅に出たいよなぁと思ってしまったのである。2022/06/18
ukitama
2
内容は、いつもの「下川節」、いいか悪いかは別にして気楽に読めるし、アジアにも行けないコロナ下ではいい気分晴らしになる。今回、ミャンマー人の寿司屋と台湾(史明さん)が特に印象に残った。2022/03/11