内容説明
本書は、ボワソナード草案及び明治23年民法の賃貸借規定についてフランス民法から近年の借家法改正に至るまでのフランス賃貸借法の歴史的諸展開を背景に論ずるものである。筆者の問題関心は、日本民法の賃貸借法の再検討に始まった。その際、種積陳重が旧民法及びボワソナード草案において賃借人に物権が与えられていることを好意的に評価していたことを知り興味を覚えた。
目次
第1章 フランスの物権説(古典的物権説;現代的賃借権保護立法と物権説)
第2章 ボワソナード草案における賃借権の物権的構成と旧民法(草案の賃貸借規定;旧民法;フランスにおける物権説とボワソナード草案・旧民法の賃貸借規定)
著者等紹介
小柳春一郎[コヤナギシュンイチロウ]
1954年生まれる。1976年東京大学法学部卒業。1982年東京大学大学院法学政治学研究科単位取得。現在、独協大学法学部教授
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