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出版社内容情報
稀代の絵師・もの久保が贈る、不穏な空気漂うイラストをのみを収録した作品集。
日本のどこかにある、どこか懐かしさを感じる田舎村。この村には「神」たちが集まり始めていた……。
もの久保が描く新たな連作「不穏な田舎」をはじめ、「不穏」なイラストを描きおろしも含め100点以上収録。
今までの作品集とは一線を画す、異形と不穏が満載の一冊です。
内容説明
まるで民間伝承のような連作「不穏な田舎」をはじめ、もの久保が描く「不穏」なイラストを描きおろしも含め一〇〇点以上収録。これまでの作品集とは一線を画す、異形と不穏が満載の一冊。
目次
夏の章
秋の章
冬の章
春の章
根梨上村近隣部
よその異界
著者等紹介
もの久保[モノクボ]
イラストレーター。蟻塚というハンドルネームも持つ。風景画や巨大生物を主体としたイラストを数多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
74
かつて「八百白首」のいた村、やがて「八百白首」が還ってくる。それは桜神、集う神々は子ども好き…静寂の情景は懐かしい異界、里山に異形、子どもと異物、かつて人々が自然に対して抱いていた畏敬を異形に託して、人が手放した日本の里山が異界に侵食されていく、そして八百万の神々が還り来る。2021/10/31
フユコ
36
将来こういう世界になると妄想しながら絵を見て遊んでみました。2022/12/23
rkondo_001
11
学生時代から密かに追い続けていたこの方が、巻末の解説ではじめて同い歳であったと知りました。僕が惰齢を貪るその内に、この方は一体幾つの異界をこの世に生み出したのでしょうか。僕の怪奇の根底を形作ってくださったお一人だというのに、また今度買わなきゃな、また今度、などと先延ばしにしていたら、とうとうご存命の内に作品入手する事すらも叶いませんでした。数え切れぬ別世界群を携え突然認識に現れて、確実に世界を変えてから、幻か何かだったかのように突然去る。まるでこの本のカミサマか何かのような、そんなクリエイターさんでした。2022/08/23
文太
9
私の出身地もかなり田舎だからか懐かしく思える風景も多かった。ただし、そこに説明の難しいなにかがいる。幻想的かつ怪奇的。美しさの中に得たいの知れない怖さがある。2021/10/24
かやは
7
日本の田舎に現れる根無し神。異形の化け物が妖怪ではなく神に思えるのはなんだか不思議だ。合理が通じない神と子供は互いに惹かれあう。とても美しい風景で、静謐の中でさらりと崩されていく人間性。多分、痛くはないんだろうな。ミノムシにカラフルな毛糸で巣を作らす図鑑は私も読んだ覚えがある。押入れの布団に挟まって寝るのが好きなのとてもよくわかる。高校生のときは帰ってから制服のままよく押し入れで寝ていた。2023/08/03