内容説明
ウォリー・ウェスト(三代目フラッシュ)は、彼の先輩にあたるバリー・アレン(二代目フラッシュ)が引き起こした“フラッシュポイント”事件によって、現実の時空間から追放され、次元の狭間に囚われてしまった。虚無の空間を彷徨うウォリー…かつてキッド・フラッシュと名乗り、フラッシュの名を受け継いだ彼だけが、この世界の謎を見ることができる。いったい誰が“失われた10年間”を盗んだのか?ウォリーは地球に戻らなければならない。彼の愛する人たちが避雷針の役目を果たしてくれるはずなのだが、誰に接触を試みても、彼はますます世界から遠ざかり、真の消滅へと近づいていく…全宇宙の運命は、ウォリーの再生にかかっているのだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
21
新章突入!フラッシュ・ポイントというイベントを経て、NEW52は今までの設定を0に戻す等、リフレッシュをはかったわけですが、これを上手く使って何故こんな事ができたのか?言ってしまえばフラッシュ・ポイントの真相が少し明らかになる。NEW52開始時からすでにこの構想が頭にあったのか?というくらいしっくりと来る、無理のない展開。かつての関係がリセットされ、見方を変えれば、弱く『させられた』ヒーロー達。一体どうして?というところで衝撃的なラストに繋がる。たったワンシーンで知ってはいてもあっ!となる構成力。グッド!2023/12/13
えんじ
2
一台転換点となる1冊。当時、リーフも安かったので買いました。翻訳が出てあらためて読み直してみましたが、この厚さでこのお値段というのはちょっとお高く感じます…。とはいえ。アメコミ歴史的には重要な1冊なので読んでいただきたいところ。英語が読めなくても、なにが起きているかということはわかっていたので、その点は驚きませんが、日本版はスーパーマンが2人いる経緯など解説してあって、たいへんわかりやすくなっています。ここでのラスト・伏線は本編で動き出したようですが、面白くなるのでしょうか。売上は回復したのでしょうか。2017/08/31
辺野錠
1
フラッシュポイントによる世界観仕切り直しでジャスティスリーグの面々は初対面になったり消えた人が出たり等そんな設定になったのは単なる大人の事情ではなくちゃんとした理由があったと判明しその黒幕に驚くしかない。ネタバレされきってはいたのだが初見で読んだら衝撃的な展開だったろうな(キン肉マンで言う裁きの神ジャスティス登場くらいの衝撃か?)2020/12/05
サテヒデオ@ダイナミックひとり
1
スピードスターはただ速いだけではない。彼らは運命の歯車を動かす。ただし、たった一個のそれが動いたとて機構そのものに変化はない。他の歯車と噛み合わなければ。というわけで走り続ける宿命を持つ終わりなき物語、その新展開だ。衝突と化学反応、それへの期待がつのる。2017/08/16
fap
1
「まだ見ぬ敵がいるんだ」 後出しジャンケン万歳。 どんなに強く描写されたキャラも、いつか必ず誰かに追い越される。 終わりのないインフレーションが続く世界において、いつかスタグフレーションが起きることを願う。 デフレーションでも可。 ニコちゃんマークのバッジが出たところで、「誰が彼らを見張るのか」を思い出す。 パロディとかオマージュとかインスピレーションとか思ったが、どうやら本気でクロスオーバーするらしい。 マンハッタン教授だけが規格外で、他は普通の人間だった気がするのだが、世界再生に如何に関わるのか。2017/08/14