内容説明
“「死神」と呼ばれる殺し屋のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される”。特ダネを追うライター・陣内は、ある組長の死が、実は死神によるものだと聞く。事故として処理された彼の死を追ううちに、陣内は破天荒な天才投資家・本宮や、組長の仇討ちを誓うヤクザとともに、死神の正体に迫っていく。一方で、退官間近の窓際警部と新人刑事もまた、独自に死神を追い始めていた…。第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
著者等紹介
七尾与史[ナナオヨシ]
1969年、静岡県生まれ。『死亡フラグが立ちました!』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉としてデビュー。静岡県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
458
読み進めていくうちに、今までの解決事件の多くは仕組まれたあらすじがあって、当然の結末になってしまっているのではないだろうかと思い、恐ろしくい気分にもなりました。そして、堅気ではない松重さんのカッコよさに惚れ惚れして、死神から逃れて果たせなかった最期の望みを叶えたのもつかの間、やっぱり死神から逃れることができなかったというあたりが、この本のメインだったかな。それにしても、最後陣内さんはどうなってしまうのでしょうか?バナナの皮に滑って組長と同じ結末のような・・・死神からのカードが届かないことを祈って。2013/02/16
射手座の天使あきちゃん
405
ブラヴォー! ミステリーでありながら、ここまで笑いを求めれば却って清々しいですぅ(笑) なに?階段から落ちて事故にあうトップ女優の名前が「松嶋八子」? 「菜々子(ななこ)」でしょ!って、もう各所で突っ込みてんこ盛りぃ(笑) でも伏線や謎解きは意外と論理的で楽しめました 七尾さん、ありがとう (^_^)v2012/12/15
ehirano1
389
表紙といい、タイトルといい、「凶器は・・・バナナの皮」と云うなんだかフザケたフレーズ。しかし何故かこれらに引き寄せられてしまいました。バ、バナナの皮?!・・・・・と読み進めていきましたが、当方が好きな「偶然は存在しない、全ては必然」を軸に話が展開し、それはそれは楽しめました。続編もこれまたフザケたタイトルで出ているみたいなので楽しみです。2017/06/03
sk4
282
死神の魔の手によって、結構な人数が『事故で』葬られたが、何と言っても圧倒的に哀愁漂う無残な死を遂げたのが、木村組長。 金髪エロDVD鑑賞中にバナナの皮で足を滑らせて死亡・・・この場面は何度も読み返しました。デカルトの「我思う、故に我在り」ですら薄っぺらく感じるほどの、圧倒的な死にざま。感服しました。松重さんも死ぬ数秒前に倒れざま、世界一の美女たる実娘の唇にチューをするという(これ、要る?)とツッコミたくなる演出も、作者のこだわりか。しかしながら、なかなかのスピード感と終わり方に優れた良作だったのではと。2012/05/14
忠犬じろレポ
253
死神の殺人予告。24時間以内にターゲットを殺す。どうしたらそこまで完璧な殺人計画が立てられるのか?そのあたりの描写がほしかったですね。 様々な登場人物のエピソードが節となり、どう結びつくのか楽しみながら読めました。ホテル火災のシーンは読み応えがあり。(^-^) 全体的に軽く読める内容で、どんでん返しやミスリードを期待しましたが・・。(^^; 途中から白夜行ポイよね(^^?。亮司と雪穂みたいな・・。 気を付けよう道に落ちてるバナナの皮(^^;2013/04/23