内容説明
最低で最高の不良(アウトロー)。暴走族、アンパン、失踪、暴力、野球賭博、筋肉増強剤―こんな俺にも野球の神様は…微笑んだ。
目次
プロローグ 歓喜、そして…
第1章 原風景
第2章 甲子園
第3章 悪ガキ
第4章 開眼
第5章 激闘「パ・リーグ」
第6章 迷走
第7章 野球の神様
第8章 愛甲猛
著者等紹介
愛甲猛[アイコウタケシ]
1962年、神奈川県に生まれる。横浜高校のエースとして80年夏の全国高校野球選手権大会優勝。同年秋、ドラフト1位でロッテ入団。3年間の投手生活の後、落合博満に鍛えられ打者に転向。96年に中日移籍、代打の切り札として活躍する。00年に引退。オールスター出場2回、ゴールデングラブ賞1回獲得。535試合連続フルイニング出場はパ・リーグ記録。現在は野球教室を通じて、未来のプロ野球選手育成に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
15
「野良犬」という書名に、どれだけやさぐれているかと思ったら、それほどでもないので安堵。高校時代の飲酒、喫煙、シンナーもご愛敬。それ以上に、誠実な人間を見極め、その人たちと心通う交流を続けていることに感銘する。それも母の影響が大きいだろう。どんなに息子がグレても、子の幸福を祈り続けた母。子はその一念と思想を受け継ぐ。母は名もなき庶民。だからこそ偉大ある。2019/10/14
きるきる
6
野球しかできない不良って、他にもいっぱいいそうだから、プロ野球にこういう半グレ人多いんかも。清原とか金田とかがいまいち好きになれないので、あまりこの人の見方になれないまま読んだ。愛甲・・・中日時代にファンだったのになあ。私って、ほんと人を見る目ない。他の例として藤井とか二岡とか、ファンでした。あああ。2013/01/21
クールグレー
4
図書館で見つけた10年前の本。ここまで書いていいのかと心配になる内容。今の高校野球では考えられない高校時代。プロ入り後の落合や村田、張本、金田などとの出会い。人間関係や10.19のことなど当時を知る者にとっては堪らないプロ野球の裏話。愛甲でなければ知らない赤裸々なエピソード満載で面白かった。川崎球場の観客98人は本当?2019/09/14
海
4
とりあえず表紙の愛甲がもうVシネ。野球に対する真摯な姿勢とそれ以外のDQNな話が交錯していてとても面白い。読んでいて愛甲の顔を思い浮かべようとするとなぜかシミケンを思い出してしまう。たぶん表紙のせいw愛甲と気の合ったプロ野球選手の名前が数名出てくるけど、どの人も激しく納得できるw2013/01/17
kokada_jnet
4
貧乏家庭、シンナー、名門高校野球部のエグサ、プロの半八百長、チーム内の派閥、落合・金ヤン等のナイスエピソード、ドーピングと。てんこ盛な自伝&暴露本。でも、陰湿さがなくて楽しく読める。2010/02/06