内容説明
三国志の真の主人公といわれ、抜群の軍事力・政治構想力を発揮しながらも、中国においてさえ、長い間、嫌われ者の代名詞となっている“曹孟徳”。しかし、『三国志演義』にみられる曹孟徳=悪玉、劉玄徳=善玉という構図は真実を語っているのだろうか?『正史』や通説をベースに、曹操の虚像と実像を紹介。史実を知れば知るほど、虜になってしまう人間・曹操が詰まった三国志ファン必読の書。
目次
曹操の実力 実像編(時代によって変化する 曹操の人間像;宦官政治の源流 宦官曹騰の孫曹操に現れる影;名声を得ることの重要性 名士との交流曹操の士官 ほか)
曹操の実力 戦闘編(三国時代の軍事力(1)軍の編成
三国時代の軍事力(2)国力比較
三国時代の軍事力(3)軍律と傭兵 ほか)
曹操の強さの謎は孫子の兵法にあり 魏武注「孫子」に曹操の強さを探る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
2
9年くらい前に読んだけど、本棚整理してたら出てきたので再読。蒼天航路に触発?されて正史ベースで大学教授らにより書かれた曹操伝。地図が多く、正史以外からの政治とか武器(方天画戟とかはこの時代にはないなど)の情報もあり、そちらの付属的な情報が良かった。ただミリタリー編での人名の誤字が多いのが気になった。2014/12/15
ヒコ。
0
曹操についての史伝を期待すると残念な内容。正史・注からの引用、不確かな文書からの引用、著者の想像、それらが混在する。さらに、著者が複数のためか、時系列的に行ったり来たり。分かりにくい。けど、地図が多いのはいい。あと、小うるさいくらいに振り仮名を振って欲しい、個人的に。2009/06/25