目次
聞き手行動をめぐる研究の背景
第1部 理論の再考・新モデルの構築(聞き手行動の「場の理論」による解釈―二者会話における相互ひきこみの発話とうなずき;聞き手の参与枠組み再考―聞き手役割のモデル化の有用性;聞き手行動が孕む二重の他者指向性―漫才のツッコミから見る聞き手行動研究の射程)
第2部 制度的役割からの考察(ずれた発話をどう「聞く」か―授業内グループワークの参与者による「受け流し」;グループの外の声を聞く―大学英語授業内グループワークの相互行為分析から;リスナーシップとラポール形成―まちづくりの話し合いのファシリテーターに着目して;「聞き手」のふるまいから裁判員裁判の評議を考える;被疑者取調べにおいて「きく」(訊く/聞く)ということ)
第3部 社会・文化からの考察(男女の会話の共創―リスナーシップとアイデンティティ;Melting the ice―初対面会話における共鳴現象としての笑いの機能;「愚痴」に対する共感表明―「愚痴」の語り方と聞き手の反応の観点から;ポライトネス方略を伴う評価提示発話に対する聞き手の「値踏み」行動を考える)
聞き手行動研究の可能性
著者等紹介
村田和代[ムラタカズヨ]
龍谷大学政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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