内容説明
日本語とアイヌ語のルーツは「縄文語」だった!アイヌ語研究三十余年の著者が縄文の謎に挑んだ画期的な書。新装版出来。
目次
アイヌ語との出会い
アイヌとシサムの言葉
日本語にいちばん近い言語
日本語最大の謎
語源分析法
沖縄の言葉とアイヌ語
抜ける魂
シンポジウム「日本語の祖語を探る」
「グリムの法則」と音韻対応
謎の言葉「タマス」を追って〔ほか〕
著者等紹介
片山龍峯[カタヤマタツミネ]
1942年東京生まれ。東京外国語大学ポルトガル・ブラジル語科卒業。映像ディレクターとして「日本人の人間関係」(海外紹介映画コンクール金賞)、「雷鳥の四季」(教育映画祭最優秀賞)、「空を飛ぶクモの謎」(レディガスコイン賞)などの作品がある。日本言語学会会員。片山言語文化研究所代表
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感想・レビュー
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yanapong
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比較言語学(音韻論)による古日本語とアイヌ語の近縁関係の検討。著者の論証には首肯できない部分が多いが、琉球語とアイヌ語に関する考察や、日本語に対する意識の向け方など参考になる部分も少なくない。2012/01/21
しかおおう
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アイヌ語と日本語にここまで関連性があるとは思わなかった。アイヌ語と沖縄方言、地名についても。 この説が広がれば、日本語の成り立ちだけじゃなく、縄文時代の言葉も推測できると。面白い推理小説のような感じ。縄文式土器の模様にになぜ縄が使われたか、の考えも納得。2021/09/05
debehatop
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日本の各地に広がっていた縄文の言語は、後に大陸からもたらされた言語と混じり合いながら現在の日本語へと分岐・変化していった。その経緯から北海道、東北と九州、沖縄に類似した古来の文化や地名が残されている理由がわかります。日本語とアイヌ語が源を同じにすることを単語や文法を比較することで確かめていき、またアイヌ語を研究することにより日本語の理解を深めていく本。2020/09/08
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- 和書
- 三国遺事考証 〈下之3〉