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内容説明
新しい文学のあらゆる可能性を試みた作家の、身体と精神の統合物としての言語作品の多様性を読み解く。20世紀最大の作家の魅力に迫るスリリングな試み。
目次
ムージルにおける見ることと見られること
理念のための感覚(ジン)の島がうまれる―『静かなヴェロニカの誘惑』の成立について
マッハの科学哲学とムージル
『生体解剖氏』ならびに『カタコムベ』の対比構想―ムシルのニーチェ受容
「カカーニエン」あるいはドナウ君主国―ムージルの「批評」について
ムージルにおける「合一」について―根源の喪失と根源の希求
終焉の小説、あるいは『特性のない男』のエッセイスムスについて
可能性感覚の射程