内容説明
1897年第2回ヴェネツィア・ビエンナーレに日本が参加していた事実は、意外に知られていない。これまで看過されてきた史料を丹念に掘り起こし、日伊両国間の「美術」概念の相違など、躍動感あふれる文化交流の諸相を、鮮やかに描き出す。
目次
第1部 明治初期の交流(岩倉遣外使節団のイタリア訪問と行政機構の整備;イタリア人の功績;文化面での交流 ほか)
第2部 イタリアと日本の「日本美術」(イタリアにおける日本美術の理解;日本美術協会と明治政府の文化外交政策)
第3部 第二回ヴェネツィア・ビエンナーレへの日本美術の参加とその後(日本美術協会の参加経緯;日本美術協会出展作品―その展示と売却状況;エルンルト・ゼーゲアとアレッサンドロ・フェー・ドスティアーニのコレクション ほか)
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