内容説明
近年の都市計画において日本のアーバン・デザインがどのように展開してきたか、また、どのような特殊性が存在しているのか。吉阪隆正の有形学に触発され、フランスの生活と文化に啓発された著者が、帰国して現在にいたる一五年の実績を通して体得してきた、街づくり、環境づくりの報告。快適な生活環境の実現を目指し、外国の街づくりと比較しながら、現在の日本の都市環境や行政を一方で批判しながらも、真に納得のできる「アーバン・デザイン」を確立するべく、行政や市民と一緒に奮闘してきた実践的入門書。
目次
1 田端の風景
2 景観についての議論と関心
3 変化の時代
4 「アーバン・デザイン」の現在
5 アーバン・デザインと文化・伝統
6 日本を離れて考える
7 「アーバン・デザイン」の仕事
8 実践を通してアーバン・デザインを考える