内容説明
正月、ウィンタースポーツの華として、茶の間の話題を集める箱根大学駅伝。一九九二年、山梨学院大学は、居並ぶ名門校をおさえ優勝した。「褐色の弾丸」オツオリ、イセナが快走した。アンカー野溝が泣きながらテープを切った時、小さな地方私立大学のミラクルが起こった。上田誠仁監督ら陸上競技部のすぐれた指導者たち。それを支えた古屋忠彦学長ら大学経営者たち。大学スポーツの熱血の記録であるだけでなく、新しい大学像を示す先進的な教育の書である。
目次
1 ゼロからの出発
2 ポレポレの国の少年
3 何もないけど自然がある
4 駆けめぐる褐色の弾丸
5 ケニアで知った物と心
6 サバイバル戦へ
7 雑草軍団がいく
8 それぞれのドラマ
9 求めよ、さらば与えられん(あとがきにかえて)