内容説明
ボブ・ディラン、フランク・ザッパといった60~70年代のロックジャイアンツにはじまり、映画、漫画、文学、さらにはワーキングプアなどの社会事象までを縦横に考察。ブログ時代の批評の在りかたを問う。
目次
町屋通りを歩いて考えたこと―柄谷行人『世界共和国へ』
サイケの姿が仄見えた―ヴェルヴェッツ/ルー・リード
ドキュメンタリーと“ハメ撮り”をつなぐ―松江哲明読本 裸々裸三昧
フォーキーな日々へ戻ろう―ニール・ヤング『渚にて』
ザ・バンドの音楽には亡霊が跳梁している―ザ・バンド
ネオフォークの可能性―キャプテン・ビーフハート/リトル・フィート
ディランはいつディランになったのか―M・スコセッシ監督『ノー・ディレクション・ホーム』
唄入りザッパ―フランク・ザッパ
唄入りザッパ、つづき―フランク・ザッパ
少女たちの無政府的な連接―近藤聡乃「てんとう虫のおとむらい」〔ほか〕
著者等紹介
阿部嘉昭[アベカショウ]
1958年東京生まれ、鎌倉で育つ。慶應義塾大学法学部卒業後、昼間はオーディオ・ビデオ業界紙の編集、夜は早稲田で芝居の稽古見学という日々を送る。85年、編集プロダクション「ジャックポット」入社。86年、西友に入社し、映画の製作、企画、宣伝に携わる。90年、キネマ旬報社入社。同社退社後、評論活動を開始。早稲田大学非常勤講師、立教大学特任教授等も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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踊る猫
14
音楽・映画・文学・旅行・グルメ……著者の関心は幅広い。悪く言えばそれだけとっ散らかった本であるとも言える。また、ミクシィの日記がベースになっているせいか文体がいつもの阿部氏の文章よりも緩く、難易度と引き換えに完成度を失ってしまっているようにも感じられる。本腰を入れた批評でこそ才能を発揮する人物であり、この著者に日記は似合わない。とまあ、腐してしまったけれど蓮實重彦氏やベンヤミン、バルトを読み直したくなってしまったことはこの本のおかげであることも記しておきたい。そうやってフェアなスタンスを探ることにしようか2018/03/27
ワンタン
1
mixiに書いていた日記から編集した本で、取り上げる話題は映画、マンガ、文学、社会生活と幅広い。殆ど知らない人/事なので、音楽関係のところだけ拾い読み。2016/06/21
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