ラーゴムが描く社会―スウェーデンの「ちょうどよい」国づくり

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ラーゴムが描く社会―スウェーデンの「ちょうどよい」国づくり

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794812940
  • NDC分類 302.389
  • Cコード C0036

出版社内容情報

自分も他者も尊重しつつ、何ごとにつけ「ほどほど」をよしとする哲学の奥深さ。
幸福度ランキング上位国に学ぶ国家像

 スウェーデンには、人々に愛されてきた「ラーゴム」という考え方がある。自分を大切にしつつ、周りのことも考えて多くを求めすぎない、「ちょうどよい状態」を美徳とする一種の行動規範で、この国の人々のライフスタイルの基本となっている。この「ラーゴム」の精神が、個人だけでなく、スウェーデンという国の政治や経済、社会システムにも力強く息づいているのではないか――そう考え、本書を著すことにした。
 スウェーデンは国際的に見ても非常にユニークな国である。「高福祉高負担」という観点からはアメリカの対極に位置するが、経済的な豊かさではアメリカを上回っており、ご存じのように国民の「幸福度」は非常に高い。
 日本を含む多くの社会では、「高福祉高負担は勤労意欲を阻害し、働くだけ損だと考えて怠ける人が増える」という通念が根強い。しかしそうした通念をひっくりかえすようなことがこの国では日々起きている。その謎を解くカギが「ラーゴム」にあると断言したい。
 本書では、現在のスウェーデンを形づくっている社会システムや政治・経済・ビジネスの仕組み、先進的な環境政策などを「ラーゴム」の視点から読み解くことで、この国を総体的に理解することを目指した。スウェーデンや北欧に関心のある人が、各専門領域に踏み込む前に、まずはこの国の全体像をつかむためのテキストとしても活用できるものになっている。
 いま世界的に、社会の中に分断や対立をあえてつくり出し、それを煽ることで支持を拡げるという手法がアメリカを中心に蔓延している。スウェーデンが歩み続ける「ラーゴム」の道は、その有力なアンチテーゼとなるはずだ。むろん、そこには悩みも揺らぎもあるわけだが、それも含めて、日本社会の今後のあり方を考えるヒントともなるだろう。(すずき・けんじ)


【目次】

内容説明

ヴァイキングの飲み方に学ぶスウェーデン人の考え方「ラーゴム(lagom)」。社会全体の利益を考慮して、自分たちの取り分を決める。「ちょうどよい稼ぎ」で「ちょうどよい暮らしをする」

目次

第1章 ラーゴム(LAGOM)とは何か
第2章 政治におけるラーゴム
第3章 経済システムにおけるラーゴム
第4章 ビジネスにおけるラーゴム
第5章 ラーゴムな全員参画型社会の形成
第6章 環境問題とラーゴム
第7章 外交とラーゴム
最終章 ラーゴムの国はなぜ幸せなのか―分断が蝕む現代世界のアンチテーゼ

著者等紹介

鈴木賢志[スズキケンジ]
1968年、東京生まれ。明治大学国際日本学部教授(学部長)。政治・国際研究博士(Phd)。1992年に東京大学を卒業し、株式会社富士総合研究所(現みずほ情報研究所)に勤務後、英国ロンドン大学に入学。その後、英国ウォーリック大学を経て、1997年から2007年までスウェーデン・ストックホルム商科大学欧州日本研究所で研究・教育に従事。2007年から2008年にかけて英国オックスフォード大学研究員を経て帰国し、現職。2015年より「一般社団法人スウェーデン研究所」の代表理事・所長に就任。近年は、主として日本とスウェーデンを中心に、先進諸国の社会システムと人々の社会心理を比較研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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