出版社内容情報
「Sheという生き方」―この本は、現代女性の生き方をテーマにしています。この本でみなさんに強く示したいことは、どんな時代や世代に生きようと、「女である」ということに幸せを見いだしていくのだ、という決意です。「女である」ことには必ず幸せがあります。しかし、それにはただ一つ、条件があると考えています。それは、女は考えなければ幸せになれない、ということです。
私たちは女として生まれてきました。だから、「女である」ということを前提に、女としての自分が、どうしたら幸せになれるのかを考えなければなりません。男や時代や世代や運命、はたまた結婚という制度にすがり、それらに頼りきっているだけでは、幸せになんて絶対になれません。誰かや、何かに、幸せに「してもらえる」などは到底ありえないのです。
この本では、二〇一六年現在において、四五歳?五〇歳になる女性の生き方を取り上げていきます。この年代を生きる私たちの「現代社会の女性の問題」としてよく語られることは、仕事のキャリアや晩婚化、晩産化、不妊治療や出生前診断、高齢出産、ダウン症児などの障害児の子育てなどです。
この本では、まず共著者である廣田貴子さんのキャリア形成から考える「自分のきほん」、知的障害のあるゆうき君を育てる由香子さんの生き方から考える「親子のきほん」、そして最後に、不妊治療に取り組んできた玲子さんの生き方から「夫婦のきほん」を示していきます。
この三人には、心から暮らしを大事にしている「きほん」があります。仕事も、夫婦生活も、子育ても、本当に真剣に「自分と大事な人の幸せ」のことを考えています。それぞれの女性における人生の「きほん」について、真剣に、丁寧に生きてきた「軌跡」をこの本で示していきます。
私たちは、人生をともにつくり上げていくパートナーが欲しいのです。ですから、あなたの目の前のパートナーと幸せになるために、ぜひ男性のみなさんにも、そうでないみなさんにも、「幸せのきほん」をともに考えていただければ幸いです。(しまもり・さやか)
嶋守さやか[シマモリサヤカ]
嶋守さやか 桜花学園大学保育学部准教授。社会学博士。著書に『孤独死の看取り』などがある。
廣田貴子[ヒロタタカコ]
廣田貴子 米オレゴン大学社会学部卒業。米国で就職し、役員秘書などをして帰国後、テレビ局、政府機関の仕事をする。現在は独立。
内容説明
女は考えなければ幸せになれない!人生の「きほん」をふまえ、真剣に生きてきたアラフォー(R40)3人の軌跡。
目次
第1部 自分のきほん―キャリアウーマン廣田記子のケース(働くことから「女性の幸せ」を考える―一般的に語られる「幸せ」について、まずは整理してみよう;まずは、ひとりになってみる―学生時代から「自分のきほん」をつくっていく;どんな人が相手でも一体一でいられること―「働くきほん」は、相手への思いやりと感謝から)
第2部 親子のきほん―自閉症のある子どもを育てる「ゆか子さん」のケース(子どもの幸せのための子育てを考える―一般的に語られる「結婚と子育て」について整理してみましょう;親子の「きほん」を考える―ゆか子さんが書いた一〇年間の手紙から考えよう)
第3部 夫婦のきほん―不妊治療で得られた「幸せ」を語る玲子さん(コミュニケーションがとれるかどうかが「夫婦のきほん」;男としてでも女としてでもなく、人として―不妊治療を学生さんに語る玲子さんの話から考えてみよう)
著者等紹介
嶋守さやか[シマモリサヤカ]
桜花学園大学保育学部准教授。1971年、川崎市生まれ。金城学院大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了、社会学博士
廣田貴子[ヒロタタカコ]
1971年、横浜市生まれ。米オレゴン大学社会学部卒業。(University of Oregon,Sociology,Bachelor of Science)同大学卒業後、ニューヨークにて就職しコーディネーター、役員秘書として就労。帰国後は、マーケティングアシスタント、役員秘書、テレビ局、政府機関、フリーの通訳/翻訳/コーディネーター、広告代理店勤務等、幅広い業界業務で経験を経て、現在個人事業主として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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