日本の理学療法士が見たスウェーデン―福祉先進国の臨床現場をレポート

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日本の理学療法士が見たスウェーデン―福祉先進国の臨床現場をレポート

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794806987
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0036

内容説明

日本のケアとリハビリの仕方を変える?重度の二次障害を防ぐ独自の療法とは。

目次

第1章 ヴェクショー―ガラスの王国の玄関口(ビルカのケア付き高齢者住宅と緩和ケア住宅;ダルボの地域ケアとリハビリ―サービスアパート・一般アパート・一戸建て ほか)
第2章 エステシュンド―ヤムトランドレーン唯一の都市(モーバッカのケア付き特別住宅;マリエルンドの在宅リハビリ―一般アパートと一戸建て ほか)
第3章 クロコム―ウーヴィクス山脈を望む町(LSS法に支えられる障害者の暮らし)
第4章 ヤブレとウプサラ―ボスニア湾を望む港町から歴史のある大学町へ(「フレミングガータン11・15・17」―認知症専門の住宅;家族支援事業―障害者の家族を支える ほか)

著者等紹介

山口真人[ヤマグチマコト]
1965年、北海道生まれ。理学療法士。社会福祉士。獨協大学外国語学部英語学科中退後、アルバイト生活をしながら、佛教大学社会学部社会福祉学科(通信教育課程)卒業。その後、社会医学技術学院理学療法学科(夜間部)卒業。東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻(病態運動学講座人間行動学分野)前期博士課程修了。障害科学修士。東京、仙台で当時のいわゆる老人病院と老人保健施設に勤務した後、大阪府立看護大学医療技術短期大学部理学療法学科(現、大阪府立大学総合リハビリテーション学部理学療法学専攻)助手を経て、2000年に高齢者のケアとリハビリについて学ぶため、長年想いを抱いていたスウェーデンを初めて訪れる。即その魅力の虜となり、以来毎年訪問を重ね、2005年で六度目となった。2000年より、医療法人錦秀会阪和第二泉北病院リハビリテーション部に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

はじめに

第1章 ヴェクショー-ガラスの王国の玄関口

●ビルカのケア付き高齢者住宅と緩和ケア住宅
五月三日(火)ケア付き高齢者住宅での午後の一場面
五月五日(木)ケア付き高齢者住宅と緩和ケア住宅での深夜勤帯の記録
コラム 洗濯
コラム 個人のための補助器具
コラム オムツ
コラム 夜間パトロールチーム
●ダルボの地域ケアとリハビリ-サービスアパート・一般アパート・一戸建て
五月十六日(月)アパート訪問とデイスペースでのアクティヴィティ
コラム コーヒータイム
コラム 枕カバー
五月十七日(火)一戸建て住宅を訪問
五月十八日(水)アパート訪問と認知症フロアでの一場面
コラム 裸で寝る
五月十九日(木)再び、エーリックとエーヴァを訪ねる
五月二十日(金)再び、シェルとアーテュールを訪ねる
コラム セントラルヒーティングによる暖房システム
●「予防が一番」-ヴェクショー中央病院の急性期のケアとリハビリ
五月二十六日(木)入院および外来患者の臨床場面
コラム 超急性期からのリハビリ開始と電子カルテ

第2章 エステシュンド-ヤムトランドレーン唯一の都市
●モーバッカのケア付き特別住宅
●マリエルンドの在宅リハビリ-一般アパートと一戸建て
●支援管理者インガリル・カールストレムへのインタビュー
コラム 住宅とケアの確保はコミューンの責任

第3章 クロコム-ウーヴィクス山脈を望む町
●LSS法に支えられる障害者の暮らし
コラム LASSと活動所
シャスティンの一日(六月二十九日・水・晴れ)
スティーグの一日(六月三十日・木・晴れ)
エルヴィの一日(七月六日・水・晴れ)
ボブのリハビリ旅行
コラム ボブのマットレス
コラム クロコミューンのコンピュータネットワークシステム

第4章 ヤブレとウプサラ-ボスニア湾を望む港町から歴史のある大学町へ
●「フレミングガータン11・15・17」-認知専門の住宅
●家族支援事業-障害者の家族を支える
★具体的な活動内容 ★ヴィラ・ミルボー
●スウェーデンにおけるケアの民間委託とは?
●ケア内容を監視する社会コンサルタントの仕事
コラム 街を歩けば、歩行者と車椅子に出会う
●在宅緩和医療ケアチームに支えられるロバート・グスタフソン

おわりに

巻末資料1 ケア費用に関する自己負担金の最高限度額とその計算方法
巻末資料2 「ヴェクショー中央病院の言語聴視覚士マリア・マルムステンによる嚥下障害のケアとリハビリに関する講義」
      より本文で紹介しなかった内容
巻末資料3 医療費の自己負担額と年あたりの高限度額

訪問先一覧



私が初めてスウェーデンを訪れたのは二〇〇〇年のことです。それまでずっと感じていたこと、つまり日本の障害者たちが受けるケアやリハビリの矛盾や違和感の理由がいったい何なのかを知るための渡瑞でした。それからというもの、毎年スウェーデンの療法現場を訪れ、徐々に日本との違いに気づくようになりました。第一の違いは、日本の現場では日々目の当たりにする、脳卒中や難病などが原因で重度の一次障害をもった人々が、重度の四肢拘縮や圧迫褥瘡、さらには栄養摂取のための鼻腔経管の長期装着というような重度の二次障害に陥っていくというさまにスウェーデンでは出会わないというものでした。しかし、本当にスウェーデンにはそのような人々がいないのか……もしいないとするならば、それはどのようにして予防されているのだろうか。それらを最終確認するために、二〇〇五年の初夏、勤務先の病院を休職して六度目の旅に出たのです。本書は、そのときの視察をもとにして書かれたものです。
ガラスの王国の玄関口であるヴェクショーを皮切りに、中央部に位置する自然豊かなエステシュンドとクロコム、ボスニア湾を望む港町ヤヴレ、そして歴史ある大学の街ウプサラへと滞在場所を変えながら、病院、ケア付き特別住宅、サービスアパート、在宅といったさまざまな現場で取材を重ねていくにつれて、スウェーデンでは日本のような重度の二次障害者は発生しないということが動かしがたい事実として明らかになってきました。
本書では、それら現場でのケアやリハビリの様子を描くとともに、その背景にある法律や制度、さらには経済的な側面についても可能なかぎり触れました。また、療法現場の写真も数多く掲載することによって、読者のみなさまにスウェーデンと日本の現場の違いを総合的に理解していただけるように配慮しました。本書が、今後の日本のケアやリハビリの現場や制度のあり方について考えていくための良き資料となりましたら幸いです。(やまぐち・まこと)