国際関係思想史―論争の座標軸

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  • サイズ A5判/ページ数 338p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794805904
  • NDC分類 319
  • Cコード C3031

内容説明

グローバル化の中で、国家の「内と外」という枠組みは妥当性を失った。“権力”の理論を超えて、新しい世界秩序をかたちづくるために、従来交わることのなかったふたつの領域、“政治思想史”と“国際関係論”を繋ぎ、過去の思想家たちの国際関係理論を現代の視角から照らすことで、時代を縦断する国際関係思想の新たな座標軸を設定する。

目次

思想の伝統と古典的国際関係理論
ホッブズ、自然状態、自然法
グロティウス、法、道徳的懐疑主義―ヘドリー・ブルの思想における理論と実践
カント、限界のない理論家
ビトリアと国際関係の普遍主義的構想
ルソー、戦争状態からの脱出への試み―ルソーにみられる道徳主義への固執
アダム・スミスと国際関係論の自由主義的伝統
エドマンド・バークとヨーロッパというコモンウェルス―国際秩序の文化的基盤
ヘーゲル、国家、国際関係
フリードリヒ・ゲンツ、合理主義と勢力均衡
ヴァッテル、多元主義とその限界

著者等紹介

押村高[オシムラタカシ]
1956年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部教授。専攻、国際関係思想史

飯島昇蔵[イイジマショウゾウ]
1951年生まれ。早稲田大学政治経済学部教授。専攻、政治哲学・正義論
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出版社内容情報

【論争の座標軸】過去の代表的な思想家の国際関係認識とその今日的な意義を分析し、政治思想史と国際関係論の二領域を結び、新たな世界秩序の構想に挑む画期的政治論。
学問領域としての政治思想史と国際関係論は、残念ながら折り合いが良いとは言えない。政治思想史は、絶対王制期の国家統一思想や市民革命期の民主化思想に関心を払い、国際関係論は、もっぱら国家と国家の水平的関係を分析対象にしてきたからである。さらに、経験主義、実証主義に強いこだわりを示す国際関係論は、哲学の重要性を顧みることがほとんどなく、マキアヴェリのような実践的教訓を引き出した思想家を除けば、一思想家の体系に関心が払われることは稀であった。しかし、グローバル化の中で国家の「内と外」という区別は妥当性を失い、新しい世界秩序を構想する力が求められている。その課題に応える一つの方法は、両学問にまたがる新しい領域の創造であろう。第二次大戦後、地道にこの作業を行ってきたのは英国学派のマーティン・ ワイト、ヘドリー・ ブル、ジョン・ ヴィンセントであるが、本書は、かれらの薫陶を受けた学者たちが、過去の代表的な思想家の国際関係認識とその今日的な意義を分析したものである。