出版社内容情報
【小さな店の大きな話・子どもがひらく未来学】老若男女の夢空間。駄菓子屋文化圏の歴史を丹念に辿り,その発展的復活への道筋をユニークな着想と実践で描く壮大な文化論。
駄菓子屋。子ども相手におばあちゃんが開いていたこのなつかしい店が、放課後の子どもたちにとって、もう一つの学びと育みの場であった。 これが『駄菓子屋楽校』というタイトルの意味。 小さな駄菓子屋のなかに明日の社会を作るヒントが隠されていたことを掘り起こし、これからの生き方やまちづくりへの視点を提言したユニークな本。 著者は大学院の修士論文のテーマを駄菓子屋に決め、地元・山形で教育との関係を調査、これが元となって実践の場としての「だがしや楽校」へと発展、思索と実践の中から、こども・大人・地域の未来のあり方まで含めた射程の広い提言が可能となった。 中学校教員の経験と現代のゲームやケータイなどの文化との比較し、「ダガシヤ・チルドレン」「隣人類/遠人類」「ボランチャー」「生活作り方運動」「世界駄菓子屋運動」といった新しい概念を生みだした本書は、研究書としてだけでなく、知的に楽しめる読み物としても秀逸である。
内容説明
ダガシヤ・チルドレンと社会的オバアたちのヌクモリエンタルな生き方&まちづくり!過去から未来への壮大な文化論。
目次
序章 駄菓子屋から見た世界
第1章 駄菓子屋の想古学
第2章 ダガシヤンを探せ!
第3章 隣人類から遠人類への物語
第4章 小さな店の大きな価値―七つの価値と一つのおまけ
終章 駄菓子屋から作る世界
付録 ぼくはこんな学校(楽校)をつくりたい―学校に駄菓子屋を!教育会議に駄菓子屋店主を!すべての子どもに駄菓子屋を!
著者等紹介
松田道雄[マツダミチオ]
1961年山形市生まれ。1984年山形大学人文学部卒業。1986年山形県山辺町立山辺中学校社会科教員。1993年山形大学教育学部附属中学校社会科教員。1997年山形大学大学院教育学研究科修士課程修了。1999年山形県埋蔵文化財センター調査研究員。2002年山形県上山市立南中学校社会科教員
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感想・レビュー
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飯田良智
ぶちまけ
きち