内容説明
孤島の洋館に集められた年齢も職業も異なる10人の男女。招待主は姿を見せず、10人は嵐が襲う島から出られなくなってしまう。やがて、館に伝わる童謡になぞらえた殺人が起こる。誰かが殺されるたび、10体あった兵隊人形も一体ずつ消えていく。ひとり、またひとりと殺されて、ついには…。ミステリーの女王、アガサ・クリスティの代表的傑作。
著者等紹介
クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ] [Christie,Agatha]
1890‐1976。イギリス生まれの推理作家。1920年に30歳で作家デビューし85歳で亡くなるまで、長編小説66作、中短編小説156作、戯曲15作などを発表した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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SOHSA
46
《購入本》多読61冊目。名作『そして誰もいなくなった』のGR版。和訳は中学の頃に読んだきりだったので真犯人が誰かとかどのようなトリックだったのかなどは全く忘れており、ある意味、とても楽しめた。読了後、なるほどそういう仕掛けだったかと改めて作者のアイデアに感嘆した。やはり推理物や探偵物は読み手を強引に物語の中へと引きずり込む。英語に不慣れな私でもすっかり引き込まれた。たとえ易しい英語で書かれていても退屈で手の進まない作品もあれば、本作のようにあっという間に読了するものもある。やはり作品自体の力は侮れない。2019/07/04
koromo
33
帰国前か帰国後か、どっちに読み終えたか忘れた…。やはり流石アガサでどんでん返しに次ぐどんでん返しでハラハラした。毎日お風呂で音読しながら読み進めるのが楽しみだった。これを読んでるあいだ、お風呂が楽しみになった。笑 日本語でも読みたいけど、日本語だとどの翻訳家の方のが良いんだろう?2016/05/08
空猫
23
14,500語,YL:4.0。111分(131語/分)。アガサ・クリスティの代表作の一つ。嵐の孤島,見立て殺人の嚆矢である。リトールド版では解決編までの流れが速く読者が推理する余地は少ないが,それでも十二分に楽しめる仕上がりになっている。2018/03/31
ヒナコ
12
アガサクリスティのサスペンス小説のリライト版。100ページほどの分量で、使われている語彙もB2レベルということで、スラスラと読めた。 うまれて初めてアガサクリスティを読んだのだが、最後まで読むと犯人探しのサスペンスというより、悪事を働いた人間たちを執拗に追い詰めようとするこの事件の企画者であり、全ての殺人を手がけてしまう殺人者の、動機や心理描写が理解できないという意味でのサイコホラーに近い作品なんだなと理解できた。→2024/08/14
RmB
9
題名だけはよく知られている一冊ではないでしょうか?意外と未読のかたも多いかと思います。ぜひ一読を。2014/11/29