NHKブックス
王道楽土の戦争 戦後60年篇

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910467
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C1321

内容説明

原爆投下でアマテラスの神話帝国は崩壊した。だが、戦争を支えた経済体制は生き残った。「満州」経営と「戦時統制経済」のノウハウとシステムは生き延び、焼け跡日本で本格稼動を始め、戦後復興→高度経済成長、金ぴかバブル大国を作り上げる。経済戦争の兵士となり、山川草木に宿る神々を殺し、空虚となった戦後の我ら日本人。一億総中流の私的欲望と市民主義を支えた“民道楽土”バブル帝国の崩壊後、また再びの被害強迫病理による不安と孤立、その反動としての軍国化・管理下に向かいつつある日本に、「もうひとつの自由と希望の物語」は可能か。

目次

1章 ピカドン・プレゼント
2章 鉄道立国―満州からのプレゼント
3章 王様の家来たちの物語
4章 列島改造―八百万の神々“征伐”戦争
5章 バブルの中の「三つの王国」
6章 万物は流転する

著者等紹介

吉田司[ヨシダツカサ]
1945年、山形県生まれ。早稲田大学在学中に映画監督小川紳介とともに小川プロを結成。『三里塚の夏』などを製作。1970年から水俣に住み、胎児性の水俣病患者らと「若衆宿」を組織する。水俣での体験をまとめた『下下戦記』(白水社、文春文庫)で、1988年、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がんぞ

1
著者は終戦の年生れ。題名からして戦後を描くかと思えば、戦前の構想が同一人によって戦後に実現した事例などを挙げて、2005年という時点から日米開戦にいたる日本の産業の発展を、たとえば「新幹線は、弾丸列車として戦前に構想があったが対米戦勃発で頓挫していた」というように言う。それは《侵略は悪》の視点で描くことに他ならない、大陸経営がうまくいっていたなら、満州国は平和だったのであり、必需品を禁輸し独裁者蒋介石を援助して戦乱を望んだアメリカは、戦勝で日本の支配していた太平洋西半分を取り上げたが望んだ支那大陸を失った2013/10/10

Yuta Kimura

0
満州からの引揚者や満州国での産業構想が戦後日本の社会形成にいかなる影響を与えたかを書いております。2014/09/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/888823
  • ご注意事項