パリで娘が殺された―藤生朱美殺害事件とフランスの刑事裁判参加の体験

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794510549
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

文部省派遣の若きユネスコ職員が殺害されて16年。父親が綴る遺族の悲痛な叫びと9年に及ぶフランスでの裁判。被害者参加への道に一石を投じた事件の全記録。

目次

第1章 娘がパリで殺された(至福の前日、朱美は殺されていた;ガラス越しに冷凍遺体の朱美と対面 ほか)
第2章 フランスでの裁判(フランスの付帯私訴制度と藤生さんの裁判(白井孝一)(フランスの刑事裁判制度の概要;フランスの付帯私訴の概要 ほか)
フランスでの裁判の記録(監修・白井孝一、高貝亮、村松奈緒美)(控訴院弾劾部判決(一九九七年四月四日)
パリ重罪院裁判(一回目、一九九七年一一月一三日~一四日) ほか))
第3章 悲しみの扉を開けて(娘の死の現実と向き合う煩悶の日々;病魔を乗り越える家族たち ほか)

著者等紹介

藤生好則[フジウヨシノリ]
1936年群馬県前橋市に生まれる。岩手大学農学部獣医学科卒。静岡県及び浜松市に勤務、浜松市衛生試験所長を経て静岡県立大(短大部)、聖隷クリストファー大学ほかで非常勤講師(公衆衛生学や食品衛生学を担当)。現在(株)マルマ顧問。1958年から10年間、勤務のかたわら浜松医大に研究生として在籍し、人獣共通感染症広東充血線虫に対する放射線の影響の研究で1991年(55歳)、麻布大学から獣医学博士号を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たろーたん

1
日本で殺人事件が起きた場合、「事件発生→警察での捜査→検察官の捜査・検察官の起訴→地方裁判所での裁判員裁判→高等裁判所での裁判官による裁判」と進む。対して、フランスは「事件発生→司法警察の捜査→検察官の予審開始請求→予審(予審判事による捜査)→予審決定:控訴院重罪弾劾部送致→控訴院重罪弾劾部決定:重罪院送致→重罪院第一陪審裁判→控訴審裁判」と進む。つまり、フランスでは重罪の場合、必ず予審判事が行う予審という捜査手続きを経なくてはならない。(続)2023/09/16

uchi

1
知り合いの方がたずさわられていたので、読んでみました。やっぱり日本が一番安全かな。2020/04/05

Eucaly

0
とても衝撃的でした。いとも簡単に、外国で事件に巻き込まれて被害にあった、若い日本人女性の、家族による手記。出版されるのは勇気が必要だったでしょう。この本を読むことが彼女の供養になればと思いました。2013/07/22

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