出版社内容情報
釘、車輪、ばね、磁石、レンズ、ひも、ポンプ。
これらは原理自体は単純でも、大きなパワーを生み出したり、
長い距離を運ぶことを可能にしたりと、私たちの歴史の発展に欠かせないものです。
さらに現代においては、人工心臓や宇宙服などに利用されており、
最先端の技術にも不可欠なものなのです。
これらの、「小さくて偉大」な7つの発明とその応用について、
女性エンジニアが鮮やかに綴ります。図版多数収録。
「この大変魅力的な本には、とても深いメッセージが込められている。
それは、いかに多くのテクノロジーが、ほんの小さな工学的な革新を
巧みに反復することから生まれているか、ということだ。」
フィリップ・ボール(『かたち』『流れ』)
「どのページにもエンジニアリングへの情熱が溢れている……
ロマ・アグラワルは、構築された世界がどう機能しているのかを理解し、
私たちに「自分のための機械」を作りたいと再び夢見させる特別な技を持っている。」
アンジェラ・サイニー(『科学の女性差別とたたかう』)
「私たちの世界を動かしている地味に見えるデバイスについて、
エンジニアならではの興奮とディテールへの情熱で魅力的な物語として綴っている。」
ガイア・ヴィンス(『進化を超える進化』)
◆本書に出てくる発明と革新
「釘」:釘、リベット、ねじなど
「車輪」:タイヤから歯車、ジャイロなど
「ばね」:ゼンマイからピストル、免振技術まで
「磁石」:永久磁石から電話、テレビまで
「レンズ」:微生物の発見から、不妊治療まで
「ひも」:弓から楽器、吊り橋まで
「ポンプ」:土木工事から人工心臓、搾乳機、宇宙服まで
内容説明
釘、車輪、バネ、磁石、レンズ、ひも、ポンプ。時計から人工心臓まで、小さくても劇的に人々の暮らしを変えたこれらの発明を、女性エンジニアが自身の体験とともに鮮やかに綴る。
目次
1 釘―ものを固定することは偉大なり
2 車輪―ものを遠くへ運ぶこと
3 バネ―力を溜めたり、解放したり
4 磁石―情報が距離を超えてゆく
著者等紹介
アグラワル,ロマ[アグラワル,ロマ] [Agrawal,Roma]
構造エンジニア。インド系イギリス系アメリカ人。オックスフォード大学で物理学の学士号を取得した後、インペリアル・カレッジ・ロンドンで構造工学の修士号を取得。西ヨーロッパ一の高さを誇るビル「ザ・シャード」やノーザンブリア大学歩道橋をはじめとして、数々の有名な建造物の構造設計に関わる。英国王立工学アカデミーのルーク賞を含む数々の国際的な賞を受賞している
牧尾晴喜[マキオハルキ]
1974年、大阪生まれ。一級建築士、博士(工学)。株式会社フレーズクレーズ代表。建築やデザイン分野の翻訳を手がけている。同志社女子大学、摂南大学で兼任教員。AXIS(アクシス)、VOGUE JAPAN、アイデア、GAといった雑誌での記事翻訳・執筆もしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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