出版社内容情報
人間と自然に対する深い理解に基づいたデザインで知られる近代建築の巨匠、
アイノとアルヴァ、二人の「アアルト」は、どのようにお互いを信頼しあい、共に歩んできたのか。
孫であるヘイッキ・アアルト=アラネンが、これまで多く触れられることのなかった
アイノとアルヴァの間の心の交流を、二人の手紙から明らかにします。
婚前のアイノの手紙から始まり、パイミオのサナトリウム、マイレア邸などの代表作について
二人が交わしたやり取り、アルテックの創設、ヴァルター・グロピウスやモホイ=ナジ、
フランク・ロイド・ライトらとの間にあった深い絆、戦争時の行動など、
デザイン史・歴史の重要な場面にかかわる手紙も多数収録。
二人の生きた姿とともに、20世紀という怒涛の時代が手紙から浮かび上がる、第一級のドキュメントです。
内容説明
近代建築の巨匠、アイノとアルヴァ、二人の「アアルト」は、どのようにお互いを信頼しあい、共に歩んできたのか。孫であるヘイッキ・アアルト=アラネンが、手紙から二人の素顔を詳らかにする。マイレア邸などのアアルトの名作や、アルテックの創設、ヴァルター・グロピウスやフランク・ロイド・ライトらとの深い絆など、建築・デザインに関する手紙はもちろんのこと、婚前のアイノの手紙や戦争時の手紙も収録した、怒涛の20世紀前半を生きた二人の知られざる姿を伝える、第一級のドキュメントである。
目次
ことのはじまり
アイノ
アイノの大旅行 イタリアへの旅
ユヴァスキュラへ
「あなたなしで旅をするのは、とてもとてもつまらない」
トゥルクへ
モダニズム建築を人間中心主義へ“300万人は少なすぎる”
大親友モホリ=ナジ
1933年アルヴァのアテネへの旅
私はまだぐちゃぐちゃです
木のみ―Wood only
アイノの旅日記
アルテック
ムンッキニエミへ そしてミラノへ
パリからニューヨークへ 偉大な建築家の時代へ
グリクセン家とマイレア邸
ニューヨーク、サンフランシスコ
冬戦争、ロックフェラーとフィンランド・レリーフ
戦争のただ中にアメリカへ
復興プロパガンダ担当〔ほか〕
著者等紹介
アアルト=アラネン,ヘイッキ[アアルトアラネン,ヘイッキ] [Aalto‐Alanen,Heikki]
アイノ・アアルトとアルヴァ・アアルトの孫。母親がアアルト夫妻の長女にあたる。アルヴァ・アアルト財団副会長、アルテック社役員、アルヴァ・アアルト・アカデミー役員
上山美保子[ウエヤマミホコ]
東京生まれ。東海大学文学部北欧文学科卒業。大学在学中にフィンランド・トゥルク大学人文学部フィンランド語学科留学。現在、フィンランド大使館勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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