草思社文庫<br> 稀代の本屋 蔦屋重三郎

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草思社文庫
稀代の本屋 蔦屋重三郎

  • 増田 晶文【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 草思社(2019/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 488p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794223968
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

山東京伝や恋川春町らで世を沸かせ、歌麿を磨きあげ写楽を産み落とした江戸随一の出版人・蔦屋重三郎(蔦重)。
出版者であり編集者であり流通業者であると同時に、流行を仕掛け情報を発信する辣腕メディアプロデューサーでもある。
そして何より、新しい才能を見出し育てあげて世に出し、江戸の日本の文化を変えた巨大な創造者でもあった。
時に為政者の弾圧にあいつつ「世をひっくり返す」作品を問いつづけた稀代の男の波乱の生涯を、江戸の粋と穿ちが息づく文体で描き切った渾身の時代小説!


<主な登場人物>

蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)=蔦重(つたじゅう)
寛延三年~寛政九年(1750-1797)
江戸の名物本屋。話題作を連発する一方、才能発掘や価値創造にも卓越した冴えをみせた。

喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ/うたまる)
宝暦三年~文化三年(1753-1806)
天才的浮世絵師。重三郎との出逢いで美人画に開眼、抜群の才を誇った。春画でも卓越。

山東京伝(さんとう・きょうでん)
宝暦十一年~文化十三年(1761-1816)
江戸を代表する戯作者。絵師として出発し流行作家となる。長きにわたり絶大な人気を得た。

恋川春町(こいかわ・はるまち)
延享元年~寛政元年(1744-1789)
黄表紙なる江戸文芸の新分野を拓く。文ばかりか絵も洒脱で滑稽味に溢れる多彩多芸の人。

朋誠堂喜三二(ほうせいどう・きさんじ)
享保二十年~文化十年(1735-1813)
人気戯作者。黄表紙を中心に作品多数。表の顔は武士で、出羽国久保田藩の江戸留守居役。

北尾重政(きたお・しげまさ)
元文四年~文政三年(1739-1820)
浮世絵師。親分肌で京伝や政美を育てただけでなく歌麿、鳥居清長にも強い影響を与えた。

大田南畝(おおた・なんぽ)
寛延二年~文政六年(1749-1823)
狂歌壇の領袖。早熟の文人で天明期に圧倒的な存在感を示した。蜀山人、四方赤良は別名。

葛飾北斎(かつしか・ほくさい)=勝川春朗(かつかわ・しゅんろう)/北斎宗理(ほくさい・そうり)
宝暦十年~嘉永二年(1760-1849)
浮世絵師。駆け出し時代に蔦重の知遇を得る。後に偉才を存分に発揮、絵師として大成する。

曲亭馬琴(きょくてい・ばきん)=滝沢瑣吉(たきざわ・さきち)
明和四年~嘉永元年(1767-1848)
読本作家。京伝の紹介で蔦屋に寄宿。寛政期から著作に専念、読本で随一の物書きとなる。

十返舎一九(じっぺんしゃ・いっく)=重田幾五郎(しげた・いくごろう)
明和二年~天保二年(1765-1831)
戯作者。瑣吉と入れ替わるようにして蔦屋へ。『東海道中膝栗毛』の大成功は享和期のこと。

内容説明

山東京伝や恋川春町らで世を沸かせ、歌麿を磨きあげ写楽を産み落とした江戸随一の出版人・蔦屋重三郎。出版者であり編集者であり流通業者であると同時に、流行を仕掛け情報を発信する辣腕メディアプロデューサーでもある。そして何より、新しい才能を見出し育てあげて世に出し、江戸の日本の文化を変えた巨大な創造者でもあった。時に為政者の弾圧にあいつつ「世をひっくり返す」作品を問いつづけた稀代の男の波乱の生涯を、江戸の粋と穿ちが息づく文体で描き切った渾身の時代小説!

著者等紹介

増田晶文[マスダマサフミ]
作家。1960年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。人間の「果てなき渇望」を通底テーマに、さまざまなモチーフの作品を発表している。文芸作品に、江戸化政期の浮世絵師渓斎英泉の生き様を描いた『絵師の魂 渓斎英泉』(草思社)、新島襄と徳富蘇峰の師弟愛を描く『ジョーの夢』(講談社)、理想の小学校設立に奔走する若者たちが主人公の『エデュケーション』(新潮社)など。デビュー作『果てなき渇望』で文藝春秋Numberスポーツノンフィクション新人賞および文藝春秋ベスト・スポーツノンフィクション第1位を獲得、『フィリピデスの懊悩』(『速すぎたランナー』に改題して単行本に)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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TakaUP48

46
吉原の大門近くに開いた本屋「耕書堂」の店主・蔦屋重三郎の半生が書かれている。それにしても、蔦重は凄い!プランナー・エディター・プロデューサー・ディレクター・パトロン・フィクサー、そしてアートにも文筆に対するセンスも抜群。歌麿・写楽を生み出し、朋誠堂喜三二・北尾重政・大田南畝に可愛がられ、恋川春町とは朋友の契りを結び、山東京伝や十返舎一九・馬琴を育てた。後半の写楽斎とともに役者絵を産み出す場面などは、息の詰まるシーンだ。「私の扱う本や絵からは、粋という名の霊気がほとばしる」。時代を動かした男の物語だ。2020/06/10

かんらんしゃ🎡

36
蔦重其之伍*江戸の笑いはサラリとね。政治や世の中のあれこれを茶化していなす。深刻ぶるのは粋じゃないと、蔦重の心意気・江戸っ子の気質・書き手の気概が伝わってきた。世俗や風俗も詳細で、蔦重を追うには正統派の本だろう。ここでは蔦重本人もえらい真面目だ。それだけにちょっと面白みに欠けたかも。蔦重が求めた江戸エンタメの真髄をこの本にもう少し加えてくれたならなあ。 2025/01/20

NORI

28
来年の大河ドラマの主人公、蔦谷重三郎の人生。 プロデューサーとしての蔦重が、どのように力をつけていったかが描かれる。 歴史上の人物の素顔や細やかな感情、人間関係など、日本史に書かれることがない行間を、著者がいかに想像で埋めて仕上げてきたのか。それを楽しむのが、歴史小説の醍醐味だと思うが、感情の揺れ動きや苦悩のような部分が、描き切れていない印象。この蔦重には、イマイチ感情移入し切れず。 大河ドラマ観てからならば、もう少し楽しめるかなぁ。2024/07/19

鈴木拓

20
江戸時代の吉原や出版文化にはとても関心があったが、蔦屋重三郎が為した仕事やその周囲の人々が残した作品などを見ると、当時の江戸の文化レベルの高さを否応なく感じる。ふざけたような姿勢で社会を風刺したかと思えば、圧倒的な熱量で作品に魂を込める作家の姿も見える。粋でいなせな生き方かと思えば、必死に虚勢をはって生きようとする陰も見え隠れする。その人間臭さが歴史を超えて現代まで感動を伝えているのだろうか。読み終えてなおこの作品の世界に浸っていたいと感じる作品である。2025/01/25

イシカミハサミ

14
2025年、時の人、蔦屋重三郎。 人物にスポットを当てた作品として、 とても忠実なつくり。 個人的にはもう少し〈人物〉蔦屋重三郎に迫ってほしかったけれど、 あくまで〈本屋〉蔦屋重三郎をなぞった作品になっていた。 江戸という大都市を巻き込むムーブメントのプロデューサーが吉原から産まれたことは大きな意味合いがあったように思うのだけれど、そのあたりはあまり触れられなかったのは残念。2025/04/10

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