出版社内容情報
皇位継承の最も重要な証とも言える「三種の神器」。その知られざる中世史を、壇ノ浦の合戦、南北朝の対立など、歴史の節目に焦点をあ
内容説明
壇ノ浦の合戦から室町時代まで、天皇の証をめぐる壮絶なドラマとは。壇ノ浦の合戦、南北朝の対立、皇位奪還を狙う後南朝―鏡・剣・玉という、歴代天皇の皇位継承のシンボル「三種の神器」をめぐって繰り広げられた争奪戦を叙述する。中世において神器はどのような意味があったのか、そして、当時の政治情勢にいかなる影響を与えたのか。様々な事件を通して、変わりゆく人々の三種神器観の変遷を鮮やかに描き出す。
目次
第1章 宝剣喪失―鎌倉期における三種神器(三種神器とは何か;さまざまな表記 ほか)
第2章 南北朝における三種神器(大覚寺統と持明院統―南北朝の起源;元弘の変 ほか)
第3章 嘉吉の乱と赤松氏の滅亡(南朝復興運動;籤引きという儀式 ほか)
第4章 禁闕の変―神璽強奪(幕府内の大きな変化;内裏襲撃の目的 ほか)
第5章 長禄の変―神璽奪還と赤松氏再興(南朝皇胤の出奔;「一天無双の才」一条兼良の集大成 ほか)
著者等紹介
渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年、神奈川県生まれ。関西学院大学文学部卒業。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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