内容説明
さまざまな推進法や航法と比較しながらフィールド推進の空間駆動推進機構と虚数時間による超空間航法を紹介!
目次
1 宇宙推進ロケットの基本(宇宙に進出する手段は?;有人宇宙探査のはじまり ほか)
2 フィールド推進システム(フィールド推進とは;フィールド推進の推進概念 ほか)
3 空間駆動推進システム(背景と経緯;推進原理と推進メカニズム ほか)
4 天体物理現象を利用した宇宙推進(背景;請求項(CLAIMS) ほか)
5 銀河系間航法を探る(恒星系探査について;星間旅行への3つの方法 ほか)
著者等紹介
南善成[ミナミヨシナリ]
立命館大学理工学部電気工学科卒業後、NEC(日本電気株式会社)に入社。宇宙開発事業部で多くの人工衛星(科学衛星、実用衛星)のテレメトリ・トラッキング・コントロール(TT&C)サブシステム、衛星搭載用データ処理管制システムの開発設計に従事。また宇宙ステーションシステム本部で国際宇宙ステーションJEM通信制御系の開発設計を歴任。日本航空宇宙学会、元日本物理学会会員、IAA(国際宇宙航行アカデミー)メンバー、元NASA BPPグループメンバー、元英国惑星間協会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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vinlandmbit
49
図書館本。タイトルだけを見るともしかしたらSFの域出ない印象を持たれるかもですが、内容は理論面での解説が分かりやすく、とくに運動量推進と圧力推進の違い、かつ圧力推進の発展系に星間航行の可能性がある点など、ワームホールと虚数時間のタイムホール含めて今後も学びを進めておきたいと感じました。実現はまだかなり先だとしても学問それ自体が楽しめそうです。2021/01/22
義近未踏
2
小学生の頃銀河系旅行を夢見た一人ですが、宇宙推進の観点からの具体的な解説書が日本に無く、相変わらずの光子ロケットや時間収縮による浦島効果のある特殊相対論航法を説明した本ばかりで、現実味に欠ける内容にうんざりしていました。 スターシップ理論は、まず空間の曲率を利用した宇宙推進理論と特殊相対論の浦島効果を抑制した超空間航法理論の併用による現実的な星系旅行実現の方法が一般向けに概念中心に説明されています。 国際学会やジャーナル誌の学術論文に基づく内容で、斬新な本かと思います。SF好きな人にお薦めです。 2019/07/18