草思社文庫<br> 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ―文豪の名言対決

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草思社文庫
絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ―文豪の名言対決

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794223364
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0198

出版社内容情報

「希望は生きるのを助けてくれます」(ゲーテ)×「朝の希望は、午後には埋葬されている」(カフカ)
――どこまでも前向きなゲーテと、どこまでも後ろ向きなカフカの言葉を前にして、あなたの心に響くのはどちらでしょうか? 

絶望から希望をつかもうとしている人、あるいは逆に、希望に満ちていたけど、少し疲れてしまった人のための「希望と絶望の『間の本』があってもいいのではないかと思いました。ゲーテが希望を語り、カフカが絶望を語り、読者の皆さんがそれぞれに心に響く言葉を見つけ出すことができる」(本文より)そんな一冊をお届けします。『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』を改題。

はじめに  なぜゲーテとカフカなのか?

対話1 前向き×後ろ向き
1 希望が助けてくれる×希望は埋葬された
2 良いことが待っている×真っ黒な波が待っている
3 すべてうまくいく×ぼくは例外
4 ちりも輝く×太陽に耐えられない
5 希望が救ってくれる×救いはやってこない
6 希望は高貴×絶望は権利

対話2 強さ×弱さ
7 大地に足を 大地がない
8 ハエを千匹殺す×ハエをそっとしておく
9 大きいことをする×小さいことをする

対話3 自分はOK×自分はNG
10 価値のある人間×価値のない人間
11 あらゆることに有能×あらゆることに無能
12 すべてが美しい詩にかけるすべてが暗闇の底に
13 自信を持てばうまくいく×自信を持てないからうまくいかない
14 欠点が魅力×受け入れられない欠点
15 名を残す×失敗を残す

対話4 チャンスをつかむ×チャンスに背を向ける
16 夢は実現する×絶対不可能というのが本当
17 ぐずぐずしない×ぐずぐずする
18 成しとげる×未完に終わる

対話5 行動する×ひきこもる
19 喜んで行い、行いを喜ぶ×ただじっとしているだけ
20 行動で自分がわかる×頑張れば傷つくだけ
21 安楽椅子は使わない×朝起きるだけでも大変
22 力強い態度を示せ×家に閉じこもりたい
23 思えばできる×思うことしかできない

対話6 生きる喜び×生きづらさ
24 生き生きしよう×そっと片隅で
25 苦痛も過ぎれば甘美×苦痛が過ぎてもトラウマに
26 陽気に!×陽気って?
27 他人への思いやり×弱い者への思いやり

対話7 仕事にやりがい×仕事が苦痛
28 やりたくない仕事もプラスに×やりたくない仕事はマイナス
29 仕事をしないのはよくない×仕事を辞められたら最高
30 よく働き多くを期待せよ×シャツが首を絞める
31 世界を広げるための仕事×世界を閉じるための仕事

対話8 人を動かす×人を怖れる
32 いつでも訪ねてきていい×人が訪ねてくるのが怖い
33 人によって鍛きたえられる×人によって弱められる
34 人への興味×理解しがたい他人
35 友人の愛×誰もいない
36 孤独を愛する×孤独を愛し怖れる

対話9 恋を楽しむ×恋に苦しむ
37 愛することの幸福×どんな恋人にも耐えられない
38 愛されて自信がつく×愛されても虫
39 肉体の愛×手紙の愛
40 失恋から立ち直る×失恋で大泣き

対話10 結婚し子供をつくる×生涯独身
41 結婚こそが幸福×その幸福には耐えられない
42 三人組になる喜び×三人組になる絶望
43 彼女なしでは生きられない×彼女といっしょでは生きられない

対話11 親を超える×親に圧迫される
44 親から美点を受け継いだ×親に破壊された
45 父の期待に応える×父の苦労話に反撥する
46 父を大目に見る×父を許さない
47 快活な母×嘆く母

対話12 病から健康へ×健康から病へ
48 病気になって落胆×病気になって安堵
49 幸せな夜×不眠の夜
50 病気を責める父×病気を気遣う父

対話13 ゲーテ¬=カフカ
51 ゲーテの絵 = カフカの絵
52 朗読で発表したい = 朗読なら発表したい
53 自殺しない = 自殺しない

対話14 ゲーテの絶望×カフカの希望
54 絶望も必要×希望もある
55 苦労ばかりの人生だった×まだ可能性がある
56 涙も必要×喜びもある
57 それでも美しい人生×それでも救いに値する人間に

頭木 弘樹[カシラギ ヒロキ]
編集/翻訳

内容説明

対照的な二人の文豪の、心に響く対話をあなたに届ける一冊。

目次

前向き×後ろ向き
強さ×弱さ
自分はOK×自分はNG
チャンスをつかむ×チャンスに背を向ける
行動する×ひきこもる
生きる喜び×生きづらさ
仕事にやりがい×仕事が苦痛
人を動かす×人を怖れる
恋を楽しむ×恋に苦しむ
結婚し子供をつくる×生涯独身
親を超える×親に圧迫される
病から健康へ×健康から病へ
ゲーテ=カフカ
ゲーテの絶望×カフカの希望

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

83
これは素晴らしくて誰も彼もにお薦めしたい本! 希望と絶望、余りに極端な対比に思わず大爆笑の面白本としても良し、文豪二人の人となりを知る蘊蓄本としても良し、浮世に惑い千々に乱れる心に一筋の光明、な座右の書としても良し。編者は納得の頭木弘樹氏。「ゲーテに惹かれているんだろう? 君なら大丈夫、心のままに歩きだしたらいい。いつ引き返したっていいんだ、僕はずっとここにいるから」そんなカフカの声が聞こえてきそうな優しさが詰まっている。メフィストフェレスが魅力的なのは、ゲーテが生きることを楽しんでいたからなんだろうな。2021/06/17

けやき

61
ゲーテの希望に満ちた名言とカフカの絶望に打ちひしがれた名言を同じようなテーマにそって対比して紹介している本。両者のキャラの違いが面白い作品です。2021/08/29

なる

53
かたや希望にあふれた作風を多く残したゲーテ、かたや絶望に浸された作品を多く残したカフカ、全く異なる二人には境遇にとても似ているところがある、という視点から、テーマに則って二人の小説や書簡・日記に残した言葉を比較する。荒野を切り開いたゲーテはやはりマチズモの片鱗があるし、その百年後くらいに作家活動をしたカフカは似た境遇を持つ先人を意識したのは想像に難くない。自己啓発本にありがちなゲーテの言葉と遺書になりがちなカフカの言葉。どちらに親しみがあるかは読み手のその時の境遇にもよるかもしれない。後半は胸にくる。2021/09/29

かさお

41
最高です✨この本を創ってくれた頭木さん、貴方は天才です✨絶対年内にカフカの小説を読みます。よくぞこんな対談を思いついてくれた!目次を読み返すだけで、すげーな、とその出来栄えに感嘆する。カフカの虜になりました。後ろ向きすぎて笑えるんだけど、本人は大真面目なんだから申し訳ないんだけど、対比が極端すぎて何度も吹き出すし、どっちやねん!?と何度もツッコむし、頭木さんの解説の文章もウェットに富んでて端的で相乗効果。カフカは繊細で優しくて文才もあり、手紙や作品を戦時中に命がけで守り出版してくれた親友や恋人もいるのに→2022/05/01

たまきら

39
うわあ、これは面白い!まずは編集をされた方の作家の文章への深い理解と索引力にただただリスペクト。このモヤモヤした時代に絶望と希望を並べ、受け取る人間がどちらの言葉からも学べるようにしてくれているこの演出力!カフカのページはグレーで、他の部分は少し気味が感じられる紙なところも楽しい。どこからでも読め、エンタテインメントしても成功している非常に面白い文学紹介本です。2021/09/28

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