文明崩壊―滅亡と存続の命運を分けるもの〈下〉

個数:

文明崩壊―滅亡と存続の命運を分けるもの〈下〉

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月25日 11時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 436p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794214652
  • NDC分類 209
  • Cコード C0022

内容説明

江戸時代の日本では、乱伐により荒廃した森林環境が徳川幕府の長期視点に立つ育林政策によって再生し、持続可能な森林管理が実現された。問題解決に成功した社会と失敗した社会の違いはどこにあるか。現代中国やオーストラリアの惨状を分析しつつ、崩壊の危機を乗り越える道の可能性を探る。歴史において個別の社会で発生した勃興・隆盛・崩壊のパターンは、グローバル化した現代ではまさに全地球規模での危機へと拡大しつつある。資源問題、環境問題、人口問題に政治闘争や経済格差の問題も含んで、崩壊への因子はより複雑化している。だが著者は悲観的ではない。観念論ではなく過去の教訓から学んだきわめて現実的かつ建設的な処方箋を提示する。世界を見る眼が変わる力作だ。

目次

第2部 過去の社会(承前)(存続への二本の道筋)
第3部 現代の社会(アフリカの人口危機―ルワンダの大量虐殺;ひとつの島、ふたつの国民、ふたつの歴史―ドミニカ共和国とハイチ;揺れ動く巨人、中国;搾取されるオーストラリア)
第4部 将来に向けて(社会が破滅的な決断を下すのはなぜか?;大企業と環境―異なる条件、異なる結末;世界はひとつの干拓地)

著者等紹介

ダイアモンド,ジャレド[ダイアモンド,ジャレド][Diamond,Jared]
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、生物地理学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。前著『銃・病原菌・鉄』(倉骨彰訳、小社刊)はそれらの広範な知見を統合し、文明がなぜ多様かつ不均衡な発展を遂げたのかを解明して世界的なベストセラーとなった。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会の会員にも選ばれている。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞など受賞は多く、『銃・病原菌・鉄』ではピュリッツァー賞を受賞している

楡井浩一[ニレイコウイチ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

128
上巻を読んでからかなり時間がたってしまい、本を整理していたらこの下巻が出てきました。下巻は歴史にはあまりこだわらずの現在の世界の置かれている状況から問題点をあげ、その解決策をどうしていくのか、ということを中心に書かれています。この本を読んでいて昔私が若い頃にかなり評判になった、ローマクラブの「成長の限界」という本を思い出しました。もう少しそれをわかりやすく説明している気がしました。2016/11/09

キムチ27

66
ボトムアップ/トップダウンの実証例を用いつつ、検証する論理展開の下りは極めて整理されており素晴らしい。しかも今 問題沸騰している諸事に関しての冷徹な目が この本執筆27年前にあったという事実。如何せん、雑事に追われる雑魚の私にはあまりの内容の重さ、量に圧倒された10日余り。読み返す必要があるなと。しかし、最も精読玩味してほしい相手はロシア・中国・北朝鮮そしてシリア・ベネズエラ等々。我々は「海に向かうレミング集団」だなと一蹴してしまいそうになる。温故知新、史実を踏まえる意義の重さを再認識2022/03/25

akira

26
文明崩壊下巻。 上巻に続き、濃密な情報分析が続く。中国、オーストラリア、ドミニカ・ハイチなど、興味深い事例が多数。 崩壊の予兆はおそらくどの社会にも見えていた。しかし、それを防ぐことができなかったのは何故か。それは、現代で我々が直面している数々の地球規模の問題群を解決できずにいる状況と重なる。正しいことでありながら取り組めないジレンマ。経済的、国家間的、その他の利害と価値観などにより、崩壊へのタイマーは止められずにいる。最後は人間で決まるか。 「なぜ社会がみずから災いを招くような決断で滅びるのか」 2015/12/30

みねたか@

22
現代。脆弱な環境の大陸オーストラリア,巨大経済と中央集権のもと環境被害と環境保護の間で大きな振り幅で歩む中国。これらを描く過程はスリリング。血液中の有毒化学物質濃度が世界で最も高いのがイヌイットという事実は衝撃。グローバルな環境問題への対処として,現実論者である著者の主張は極めてシンプル。すなわち、一般市民の姿勢の変化が,企業行動や政府行動の選択を促すというもの。過去の崩壊した社会を描いた上巻から実証研究に支えられた論考は知的冒険というにふさわしい。冒険を経た一市民として愚かな選択をしないよう自戒2018/02/13

keitastyle

21
地球の資源を大事にしないとダメって事やな!2019/03/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/342
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。