内容説明
本書は、タマーロがはじめて雑誌の求めに応じ、一年にわたって連載された、書簡形式の日記をまとめたものである。魂と向きあう暮らしを続けながら、タマーロは「何を悩んでいるの?」とわたしたちに問いかけ、「どこまでも歩きつづけよう」とわたしたちを誘う。現代の混迷に一筋の光を投げる、深い洞察に満ちた一冊。
目次
秋(こうしてわたしは書きはじめた;希望を見つけてはぐくもう ほか)
冬(往く年、来る年;苦労をきらう ほか)
春(学校が真にもつ意味;人を裁くより理解する ほか)
夏(何を悩んでいるの?;コンピューターより大事なもの ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロピケ
4
田舎暮らしのエッセイかと思って、手にとった。現代社会の抱える様々な問題を、著者の身近に起こった事から始めて、これからどうして行くべきなのか考えていく方法で各章が書かれていた。「どうしたらいいんでしょうねえ〰。」と著者と著者の暮らすイタリア、ウンブリアで、原っぱにでも座り込んで話し合いたくなる。そんなことを考えていたら、朝刊に國分功一郎さんのインタビュー記事を見つけた。市民が行政権に関われる制度を作るべき、との國分さんの主張に、スザンナさんとの話し合いの解決の糸口を一つ見つけたような気がして、嬉しくなった。2012/10/02
み~ちゃん
0
滋養に満ち満ちた肥沃な土地を思わせる本。何かをする前に人間として生きる上で土台となる部分を豊かにしてくれる本。2009/01/01
k
0
このわかりやすいタイトルに惹かれて借りたがやはり合わない。平易な言葉になんの新しみもないしなにも響かない。こんなに、書かれていることに対してなにも思えない文は初めてかもしれない。いつか読めるだろうか、私には読めなかった。2022/02/23