内容説明
新潟県立吉川高校醸造科は一九五七年(昭和三十二年)四月に始まり、1期生は一九六〇年(昭和三十五年)に卒業し、社会に出て行った。二〇〇二年四月には新入生の募集が無くなり、来年二〇〇四年三月、45期生を醸造科最後の卒業生として終わりを告げる。本書の構成は、始めに「この年の世相」を示し、それに関して著者の思いを、吉川町、吉川高校に関連して述べています。さらにその学年の何人かからアンケートの回答と「もろみ」を基に、彼らの思いや近況を紹介しています。著者が信越放送で八年間「流行歌・解体新書」をやらせていただいたお陰で流行歌に関する興味が一段と増し、卒業生と併せて、その年に流行った歌を載せました。
目次
1期生/一九六〇年(昭和三十五年)三十三名―今も醸される1期生のプライド
2期生/一九六一年(昭和三十六年)三十四名―「もろみ」創刊。初代役員は「現代の名工」
3期生/一九六二年(昭和三十七年)三十四名―引く手あまたの就職状況の中で
4期生/一九六三年(昭和三十八年)三十九名―社会は厳しい。「高校三年生」がヒット
5期生/一九六四年(昭和三十九年)二十九名―激動の年、東京五輪と新潟地震
6期生/一九六五年(昭和四十年)三十八名―長野県庁も改革の渦中に
7期生/一九六六年(昭和四十一年)三十七名―醸造とは何か…?
8期生/一九六七年(昭和四十二年)三十二名―公務員(郵便局、役場、農協)の人気が断トツ
9期生/一九六八年(昭和四十三年)三十五名―北海道から便り、「白鶴」「越の誉」を飲むと
10期生/一九六九年(昭和四十四年)三十六名―異業種にも生かせ、東京都庁で夢を追う〔ほか〕
著者等紹介
柿嵜健一[カキザキケンイチ]
1946年長野市生まれ。同志社大学工学部卒業。1970年新光電気工業株式会社入社。1988年韓国にて工場立ち上げのため出向。2000年新潟県・新井工場勤務。2002年吉川新光電気株式会社へ出向。最後の工場長となる。2003年12月15日退社。長野県詩人協会会員。長野市文芸協会常任理事。SBCラジオ「武田徹のつれづれ散歩道」レギュラー出演。長野市在住
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