徳川慶喜家の子ども部屋

徳川慶喜家の子ども部屋

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794207326
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

徳川家第15代の最後の将軍慶喜は、維新後晩年は名誉回復され、公爵に叙せられ、東京小石川第六天町の宏壮な屋敷で余生を過ごした。著者は慶喜の孫に生まれ、慶喜の思い出の残る第六天の屋敷でその幼少期を送った。本書は著者の第六天での夢のような少女時代の回想録である。高松宮妃となる姉上の盛大な婚儀、夏休みの葉山や軽井沢へのお転地、四季折々の行事や毎日の暮らしなど、日記をもとに多感な青春時代をつづる。戦前の華族階級の一面をうかがい知ることのできる好個の記録でもある。

目次

第1章 第六天育ち
第2章 おじじ様
第3章 姉妃殿下
第4章 思い出アルバム
第5章 お転地
第6章 女子学習院
第7章 嫁いでから

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

76
明治35年に徳川家から分立した公爵徳川慶喜。彼の次女の手記が紡がれていました。古き良き時代の生活を見ているようです。作り話のようでありながら、本当にあった話なんですよね。戦前の生活を興味深く読みました。2019/07/28

わんつーろっく

24
蜂須賀年子さん(母は慶喜公の四女筆子さん)の華族の回想録を読んだことがあるが、本書は慶喜家を継いだ七男慶久の娘、同じく慶喜の孫である。7歳からつけていた日記に基づいた回想録は、武家の名残より母方の公家の古風な雰囲気が色濃く、女子学習院のクラスメートのなかでも、ちょっと浮いているような、世間とかけ離れたお屋敷の生活。邸の下の日陰で営む庶民の生活と自分たちとは、どうしてこんなに違うのだろう、皇室の御恩に報いるにはどうしたらよいのか、と揺れ動いた日々。夫を殿様と呼び「昔をとる」努力に費やされたという戦後。2022/02/01

Sakura

20
20年前に自分で買ってきて読んだはずのものを実家の本棚で発見、再読。慶喜公の孫娘であった著者が、7歳から書き綴った膨大な日記の中から、小石川第六天の御屋敷での暮らしを回想する。夢のようなお姫様の暮らしだが、籠の中の鳥そのもの。そんな著者も戦中・戦後には生活が激変したこともうかがえる。お正月の百人一首や母との歌詠み競争、「お天地」と言われる避暑・避寒など、戦前の華族階級の日常がとても興味深い。結婚するまで何をするにも一緒だったという妹の久美子さんの本もあるようなので、早速図書館に予約。2022/02/25

Squirrel

17
おじい様が徳川慶喜、お母様は有栖川宮家第二王女の著者。俗にいうお嬢様ですね。著者の子どもの頃の日記を引用して当時のことを語った内容となっています。子どもの頃については礼節をわきまえながらも実にのびのびと自由に育ったのかが伺えます。来るお客様もお呼ばれするお宅も実にそうそうたる名前が多いです。結婚して戦争中はそれなりの苦労の様子が伺えましたが、全体的には思い出いっぱいの幸せな内容に仕上がっています。本には書かれていない苦労もあったことと思いますが、前半の子どもの頃の生活は私にとってはファンタジーでした。2012/01/09

さっちん

14
近代の、世が世ならばお姫様だった方の暮らしへの興味で、読みはじめたが、それだけでなく、慶喜の側近が伝える慶喜の逸話、一色すがさんのこと、なども興味深く読んだ。写真をたくさん載せてくださっているので当時の事が良く伝わりました。高貴に生まれても、庶民に生まれても、どちらにも、また違った苦楽はあるんだなぁ、とページを閉じました。図書館本。2024/11/01

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