清貧の思想

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794204776
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0095

内容説明

生活を極限にまで簡素化し、心のゆたかさを求めたわれらの先達。西行・兼好・光悦・芭蕉・良寛など清貧に生きた人々の系譜をつぶさにたどり、われら今いかに生きるべきかを改めて問い直す。

目次

本阿弥光悦と肩衝の茶入れ
本阿弥妙秀の暮しと生き方
本阿弥光徳、光甫の刀を見る目
鴨長明と方丈の庵
越後五合庵での良寛
良寛、山中の沈黙行
鴨長明が讃えた芸道一筋の名手たち
子供と遊ぶ良寛の内なる世界
池大雅の暮しと人となり
桃源郷に心を遊ばせる与謝蕪村
蕪村、市井に住むことこそ己れの風流
橘曙覧、雨の漏る陋屋に万巻の書
吉田兼好の死生観とその普遍性
風雅に身を削る松尾芭蕉
旅で死ぬ覚悟の芭蕉に見えた景色
清貧の思想―日本文化の一側面
古代インド哲学と良寛の同質性
西行、花を愛し孤独に耐えきる精神
清貧とは清らかで自由な心の状態
自然の中のいのちの気配に耳をすます
現実の無残な相をも直視する精神
庶民に生き続けてきた清貧の思想
何が必要で何が必要でないか
われらいかに生きるべきか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Take@磨穿鉄靴

46
母の本棚から。母の名字が再び今の名字に戻る前、つまり私と同じ名字のハンコが打ってあった。母なりに大切にしていた本らしい。本文に次の一ヶ所だけ赤のマーカーあり。「自分のたましいの平安と充実のためだけに生きよう」ここに思うところがあったのかとそれまでの葛藤を思い母を身近に感じた。私は西行についての話が興味深かった。現世に浄土現成の夢。これは今まさに私の最も関心深い所でこの世界こそが浄土なのではないか。そのような意識、心持ちで今生きている。最終的にはあらゆる執着から手を放していきたい。★★★★☆2020/10/12

翡翠

12
久々にのめり込んで読む。日本語が美しい。そして西行や芭蕉、良寛の素晴らしい句に、日本人であることの喜び、誇りを心から感じる。今ブームともいえる断捨離、ミニマリスト等のルーツがここにあるが、この豊かな、深い思想こそ学ぶべきものだと思う。この本を読み終えて、自分が日本人として何も知らないことを凄く恥じている。読むべき本、学ぶべきことが山のようにあることを。2021/11/24

Gotoran

12
本来日本人には「清貧」を尊ぶ思想があり、それは世俗の欲から解放されて、日々の生を自然と共に大切に精一杯いきることこそ究極の智慧なのだという考え方。兼好、西行、芭蕉、良寛など古典を紐解きながら、清貧何か、清貧の生き方の素晴らしさを説いている。アッシジの聖フランシスコからインド哲学まで、著者の見識の広さには脱帽。今回の震災、原発放射能漏れ災害で、生活、思考に大きな衝撃を受けた。エネルギ浪費型社会を見直すためにも、清貧の思想が求められる。この思想は、少欲知足にも相通じる。大切にしたい。2011/06/08

isao_key

8
再読。「清貧の思想」とは、源信の『往生要集』にある「足ることを知らば貧といえども富と名づくべし、財ありとも欲多ければこれを貧と名づく」に言い表されている。また昨年亡くなったケニアのワンガリ・マータイさんが「もったいない」という言葉に着目し、広める運動をしたことは記憶に新しい。著者はこの言葉には単に「物を粗末にするな」ではなく「神仏に対して不届きである、畏れ多い」という意味がこめられているという。日本にはかつて源信の説く考え方が確かに存在していた。真の幸福とは何かについて我々に示唆を与えてくれる本である。2012/10/29

ザカマン

7
1992年出版。バブル時代よりはましだが、今の日本はまだまだ物や欲に支配されがち。欲望の奴隷になりたくないなら読むべし。2019/06/23

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