内容説明
生活を極限にまで簡素化し、心のゆたかさを求めたわれらの先達。西行・兼好・光悦・芭蕉・良寛など清貧に生きた人々の系譜をつぶさにたどり、われら今いかに生きるべきかを改めて問い直す。
目次
本阿弥光悦と肩衝の茶入れ
本阿弥妙秀の暮しと生き方
本阿弥光徳、光甫の刀を見る目
鴨長明と方丈の庵
越後五合庵での良寛
良寛、山中の沈黙行
鴨長明が讃えた芸道一筋の名手たち
子供と遊ぶ良寛の内なる世界
池大雅の暮しと人となり
桃源郷に心を遊ばせる与謝蕪村
蕪村、市井に住むことこそ己れの風流
橘曙覧、雨の漏る陋屋に万巻の書
吉田兼好の死生観とその普遍性
風雅に身を削る松尾芭蕉
旅で死ぬ覚悟の芭蕉に見えた景色
清貧の思想―日本文化の一側面
古代インド哲学と良寛の同質性
西行、花を愛し孤独に耐えきる精神
清貧とは清らかで自由な心の状態
自然の中のいのちの気配に耳をすます
現実の無残な相をも直視する精神
庶民に生き続けてきた清貧の思想
何が必要で何が必要でないか
われらいかに生きるべきか



