内容説明
法人税の申告書は、決算書を作成する簿記会計の手続のように単純な仕組みになっていないこと、また、課税の公平や経済社会政策の要請等から、必ずしも統一された論理によって構成されているわけではありません。本書ではこのような点に配慮して、まず企業会計と法人税との関係を理解するために、決算利益と課税所得の関係を中心に説明しました。次に、本書作成の基本を、妥当な額の法人税及び住民税を期末決算においてどう計上するか、その場合の適正な会計処理をどうするかという観点で捉えました。
目次
1章 法人税申告実務の基礎
2章 決算と申告手続
3章 決算書の利益と課税所得
4章 法人税申告書の構造
5章 税金の処理と税額の計算
6章 申告調整項目と主要な別表
7章 特別事例の税務処理
8章 企業再編税制・連結納税制度の概要
9章 確定申告書の作成実務
著者等紹介
岩崎彰[イワサキアキラ]
1945年新潟県新井市に生まれる。1969年慶応義塾大学商学部卒業後、監査法人中央会計事務所(現中央青山監査法人)に入所。1977年公認会計士登録。1989年税理士登録。1990年独立開業し、法人・個人の税務指導、コンサルティング、講演及び監査業務に従事
橋村義憲[ハシムラヨシノリ]
1967年福岡県に生まれる。1989年一橋大学商学部卒業。1989年旭硝子(株)入社。1992年旭硝子(株)退職。中央新光監査法人(現中央青山監査法人)に入所。1996年公認会計士登録。主として監査業務、店頭公開支援業務等に従事。2004年独立開業し、法人・個人の税務顧問、コンサルティング業務、監査業務に従事
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