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出版社内容情報
自分はいったい何なのだろう? 戦争へつづく時代の中で、漠然とした不安を抱えて歩みだす少女。思春期の心の揺れを描く自伝的作品。
内容説明
仕事がうまくいかず苦労する両親。そんな両親に、なにも知らずにあまえるいもうとの永子をみながら洋子はひとり、決心する。「あたしが永子をまもってやろう。あたしはおねえちゃんじゃないか」けれど世の中はすこしづつ、戦争へむかってすすみはじめていた…。ひとつの時代を生きた少女のすがたを鮮烈にえがく自伝的作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kumpun
2
気まぐれというか、目先だけでというか、あまり考えずに進む父親に家族が右往左往している。大黒柱や父親のワード力強い時代のこと。 三姉妹もそれぞれ性格が違い、長女の好奇心旺盛なところは父親にとても似ているのだろうと感じました。 戦前戦中まででお話はおわり。 やっと、この本を探して読めたので、改めて「一九四一 黄色い蝶」を読みたいと思う。2023/05/02
火星人碧
1
お父さんを中心に回る家庭。昔はそういう家がほとんどだったと思うし、僕らの少年時代にも少なからずあったように思う。独善的な父がいて、理想の器だけ夢を見て、中身の伴わないことばかり繰り返しているのを、家族は観ている。2017/12/04