内容説明
ひたすら物質的繁栄を追求しようとする現代において、道徳や教育が原理的に拠り立つ意味とは、何か。さらに、その目的とは。これが、本書のメイン・テーマである。ここには道徳と教育の拠り所と方法をめぐって、とりわけ人間の情念とどう向き合うかをめぐって、さまざまな角度からの論考が集められている。はたして、現代に生きるわたしたちの道徳と教育がもつ意味や目的、そして希望とは。
目次
からだで感じるモラリティに向けて
情念と教育
道徳の基礎としての自然法
リベラル・アーツと道徳
快楽と道徳
欲動と道徳
生きる希望としてのオプティミズム
徳と悪徳
情動知能の育みと道徳教育
センス・オブ・ワンダーを育む特別活動
センス・オブ・ワンダーを育む道徳教育に向けて
道徳と教育の未来
著者等紹介
菱刈晃夫[ヒシカリテルオ]
1967年福井県(福井市)生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。京都大学博士(教育学)。現在、国士舘大学文学部教授。専攻、教育学、教育思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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