出版社内容情報
列島の人びとは山に何を見てきたのか――
出羽三山、鳥海山、早池峯山、戸隠山、日光山……。山と人びととの関わりを、これまであまり顧みられてこなかった開山伝承や縁起に秘められた複雑な歴史を丁寧に紐解きながらあきらかにする。民俗学者として、人類学者として、山々を歩き、そこに堆積している声に耳を傾け続けてきた著者による集大成。
内容説明
出羽三山、鳥海山、早池峯山、戸隠山、日光山…。山と人びととの関わりを、これまであまり顧みられてこなかった開山伝承や縁起に秘められた複雑な伝承と歴史を丁寧に紐解きながらあきらかにする。民俗学者として、人類学者として、山々を歩き、そこに堆積している声に耳を傾け続けてきた著者による集大成。
目次
第1章 山岳信仰と仏教―開山の思想を中心に
第2章 出羽三山の開山伝承―『羽黒山縁起』を中心として
第3章 鳥海山の信仰と修験―縁起・儀礼・芸能
第4章 早池峯山と『遠野物語』―史実と縁起のはざま
第5章 戸隠の縁起を読み解く―『戸隠山顯光寺流記』を中心に
第6章 開山伝承と現代―日光山の勝道をめぐって
著者等紹介
鈴木正崇[スズキマサタカ]
1949年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。慶應義塾大学名誉教授、日本山岳修験学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山岳信仰と仏教―開山の思想を中心に: 役行者の位置づけ 古代の山林修行 山岳信仰と空海・熊野 権現の思想と開山 出羽三山の開山伝承ー『羽黒山縁起』: 縁起へのアプローチ 出羽三山の神仏分離 三山の比定 中世の縁起類 鳥海山の信仰と修験―縁起・儀礼・芸能: 鳥山海と人々の暮らし 鳥海修験 鳥海山麓の伝承 早池峯山と『遠野物語』―史実と縁起のはざま 戸隠の縁起を読み解く 開山伝承と現代―日光山の勝て: 開山伝承・意義 空海の米山伝承と瀧尾草創 円仁の来山伝承と常行堂 三所権現の成立と熊野信仰 日光山縁起2024/09/14
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