内容説明
人間にとって時の流れとはなにか。現代文明が狭く貶めてしまった時間の意味を深く考察し、ゆるぎない自由の境地に到る。透徹した人間論、文明論、哲学的思索の結晶にして、珠玉の箴言の宝庫。著者が晩年心血を注いだ代表作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
15
文語体。ゼーバルトのように改行が「ない」と言いたくなる程少ない。そして発見するのが困難な読点。読点を目にした時不思議な気持ちになる。これが吉田健一の文章かと思う。初めまして。どうも。徒然なるままに記述しているような気がする。「これはもう書いたっけ」みたいなことを言う。シャイなだけで実はロジカルなのか。時間のように掴みどころがない。この300頁前後のテクストが時間のパラフレーズなのかも知れない。書くことは時間に印をつけるということだ。そんなフレーズがスピーチバルーンのように浮かぶ。呼吸とは時間だ。チクタク。2019/11/20




