内容説明
心理療法を効果的に作用させる必須要因とは?ロジャーズの有名な三原則のポテンシャルとは?ミルトン・エリクソンの魔法のような治療の秘密とは?催眠やマインドフルネス、そしてポリヴェーガル理論の臨床的意義とは?さまざまなトピックを網羅し、大谷彰と津田真人という2人のプロカウンセラーが濃密な対話を通して、心理療法における治療関係の意義を問い直す新たな一冊!
目次
第1章 治療関係に役立つ臨床、要因、催眠、マインドフルネスそしてポリヴェーガル理論(大谷彰)(心理治療における画一前提神話;心理治療の効果を作用する3大要因 ほか)
第2章 心身の安全感とリソース~エリクソニアン・ポリヴェーガル!?(津田真人)(ポリヴェーガル理論を振り返る~自律神経の3段階論;ポリヴェーガル理論の臨床応用の核としての「安全」 ほか)
第3章 対談(大谷彰×津田真人)(交響のなかの共通点と相違点;セラピーにおけるケアリング ほか)
補遺:対談後のユンタク(「ブレンド」のメカニズム;ポージェスとジャネ ほか)
著者等紹介
大谷彰[オオタニアキラ]
米国在住サイコロジスト。上智大学外国語学部(英語学科)卒業後、アメリカに渡り、West Virginia University大学院でカウンセリング心理学を修める(教育学博士)。The Johns Hopkins University大学院准教授、University of Marylandカウンセリングセンターでシニアサイコロジストとして心理臨床の研究と訓練に携わった後、2008年よりWaypoint Wellness Centerで臨床活動を行う。元メリーランド州公認心理師委員会副委員長
津田真人[ツダマヒト]
1959年東京都生まれ。「心身社会研究所 自然堂(じねんどう)治療室・相談室」主宰。90年代初めより、東京・多摩の国立(くにたち)市を中心に、地域で1人1人の〈からだ・こころ・社会〉を大切にしながら、さまざまの「障害」・疾病・悩み事・困り事に、当事者と共に取り組む。一橋大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。東洋鍼灸専門学校卒業。公認心理師。精神保健福祉士。鍼灸師。あんま・マッサージ・指圧師。ゲシュタルト・セラピスト。ソマティック・エクスペリエンシング認定プラクティショナー。首都圏の大学等で非常勤講師も務めるほか、近年はポリヴェーガル理論のセミナーも全国各地で開催中
大城由敬[オオシロユキヒロ]
沖縄生まれ、沖縄育ち。臨床心理士。公認心理師。鳴門教育大学大学院学校教育研究科臨床心理士養成コース修了。これまで教育機関の教育相談員や児童養護施設の心理士、スクールカウンセラーとして勤務。現在は社会医療法人へいあん 平安病院で公認心理師として勤務。同法人かもめクリニックでリワークの集団プログラムの一部を担当。好奇心旺盛で、この頃は心身アプローチに興味津々。ユーモア溢れるセラピーを得意とする。沖縄トラウマケア勉強会に所属。当会の有志のメンバーで構成されている、沖縄セミナー事務局で、沖縄を元気に、日本を元気にするために、全国にセミナーやワークショップなどを発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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