内容説明
会社人間にならぬため、因習に囚われぬために著者が読み続けてきた魯迅。佐高信の反骨の核心がここにある。封建的な色彩の強い山形県の酒田市で教師をした著者は闘いの戦術を魯迅から得たという。それは、「簡単にウソをつくななどと言うな」ということであり「希望とはもともとあるものだともいえぬし、ないものだともいえない」といった言葉の喚起する確かさだ。
目次
第1章 地上の道
第2章 虚偽の重荷を負う
第3章 権力を望まない革命
第4章 簡単に明るさを求めない
第5章 フェアプレイは時期尚早
第6章 “ホメ殺し”の効用
第7章 ユーモアをもった仕返し
第8章 上下関係にはならない
第9章 真面目であることの悪弊
第10章 人をだましたい
第11章 青蠅どもの増長
第12章 魯迅に触れてのくさぐさ
第13章 魯迅と関わりのあった日本人
エピローグ 私の魯迅