内容説明
悠然と構えているかに見える「イギリス」。しかし移民問題をはじめ政治的、社会的な事柄を抱え込み、多様性・差異性が強まるなか変動は著しい。そのイギリスの文化的アイデンティティ形成の現状を知る。原書は優れた現代文学評論・文化論者ピーター・チャイルズとマイク・ストーリーが編集、四版を重ねた定評のイギリス文化の必携書。本書は待望久しい本邦初の翻訳書である。
目次
序章 過去のイギリスの亡霊
第1章 場所と民族―地方と国民/国家
第2章 教育、労働、そして余暇
第3章 ジェンダー、性、家族
第4章 若者文化とスタイル
第5章 階級と政治
第6章 民族性と言語
第7章 宗教と文化遺産
結論 イギリスの将来展望
著者等紹介
塩谷清人[シオタニキヨト]
1944年生まれ。三重県出身。東京大学大学院修士課程修了。現在、学習院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サトシ
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現代イギリス社会の地域性、教育、労働、性意識、ティーンカルチャー、階級、政治、民族性、宗教などを章ごとに解説する。少しでも現代イギリス社会を理解している人であれば、当たり前だろと言いたくなるよな部分が多々あったり、統計データが弱い、または出典不明(”著者が聞いたところによる”とといった表現も出てくる!)のデータ掲載されてるため検証し切れているとはいえず、入門・概要本といえる。しかし各章に載せられる関連書籍や映画、テレビ番組などのマニアックな情報が豊富で、とても有効な資料となるだろう。2014/06/11