内容説明
ワイルドとコレリが愛した19世紀ロンドン。お姫さまが働き、ゴブリンが飛び回り、サタンが紳士に、紳士がサルになる…この世界の行きつく先は。
目次
1 欲望(プリンセスでなくなるお姫さま―ヴィクトリア朝童話の五人のお姫さま;芸術としての殺人―『アーサー・サヴィル卿の犯罪』の手相占い分析;欲望の生産および達成メカニズム―マリー・コレリ『サタンの悲しみ』における世紀末ロンドン)
2 境界(肖像画の軌跡―『ドリアン・グレイの肖像』におけるゴシック的空間;フラヌールの物語―『ドリアン・グレイの肖像』を都市小説として読む;紳士のような猿、もしくは猿のような紳士―『ジキル博士とハイド氏』における嫌悪の分析)
3 変身(宿命の人魚、メアリ―『メアリ・バートン』のファム・ファタル考察;『不思議な訪問』の文明化された空の妖精―ヴィクトリア朝ゴブリン童話の比較考察;「終結」から「非・終結」の感覚へ―一九世紀末文学における「終結」の考察)
著者等紹介
桐山恵子[キリヤマケイコ]
京都市生まれ。現在、京都府立大学文学部准教授。同志社女子大学英語英文学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士前期・後期課程修了、博士(文学)。後期課程在学中、ダラム大学(イギリス)に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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