内容説明
現代社会における刑法の限界を探る。刑法の限界を示す事実の錯誤論、「わいせつ」の概念、そして「死」にまつわる医事刑法上の諸問題を対象に、多義的な現代社会における刑法の本質的機能を問う。
目次
第1章 刑法の機能と刑事規制の限界
第2章 具体的事実の錯誤の構造―方法の錯誤を中心として
第3章 刑法一七五条にいうわいせつの概念と規範的評価
第4章 わいせつ性の判断基準と構成要件の明確化―「四畳半襖の下張」事件をめぐって
第5章 インターネットの画像情報とわいせつ性
第6章 死の概念と判定
第7章 臓器移植をめぐる法的課題
第8章 異常(状)死体に対する法的措置
著者等紹介
大野真義[オオノマサヨシ]
現在、大阪大学名誉教授、弁護士、法学博士。1930年東京都に生まれる。1954年大阪大学大学院法学研究科修士課程を中退、大阪大学法学部助手に採用され、講師、助教授を経て、教授(刑法講座担当)となり、1994年定年退官し、名誉教授となる。その後、2001年まで摂南大学法学部教授(1997年‐2001年同大学法学部長)。2001年弁護士登録(大阪弁護士会)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 住まいの照明 住まいの本