妙見信仰の民俗学的研究―日本的展開と現代社会

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  • サイズ A5判/ページ数 358p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784790603719
  • NDC分類 387
  • Cコード C3039

内容説明

妙見信仰は北極星や北斗七星を神格化した信仰であるが、日本の妙見信仰は妙見菩薩に祈る信仰であり、同一の仏神でありながら形を変え、時代に沿った信仰形態を展開してきたといえる。いいかえれば、その通念が固定化され限定された信仰ではなく、時代の代表的な通念に自在に形を変えるという一面を持った信仰であるということができる。本書では、今も地域に伝わる伝承や祭礼・行事等を手掛かりとし、民俗学的な視点でフィールドワークを重ね、現在の生活の中における妙見の位置付けと地域に及ぼす影響から、それぞれの地域の妙見の特徴を探った。そしてそれらの特徴を持つ妙見信仰が、現代社会の中でどのような役割を果たしているのかを明らかにしたものである。

目次

第1章 日本に伝えられた妙見信仰(星と人との関わりの軌跡;妙見信仰の研究略史 ほか)
第2章 民俗学的視点からみた妙見の代表的な特徴(先行研究からみた妙見の特性;先行研究からみた妙見の特性の分析 ほか)
第3章 妙見信仰と地域社会(氏神として伝わる妙見―東京都稲城市百村の「妙見尊」行事から;祭礼の中に武神として伝わる妙見―千葉県千葉市中央区の千葉神社・寒川神社の妙見の祭礼から ほか)
第4章 妙見信仰の現代的意義(現在地域に伝えられる妙見の役割;民俗信仰の視点からみた妙見信仰の位置付け)

著者等紹介

小村純江[コムラスミエ]
1950年神奈川県横浜市に生まれる。1973年横浜国立大学教育学部卒業。1973~2010年鎌倉市役所勤務。2013年神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士前期課程修了。2018年神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士(歴史民俗資料学)。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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