出版社内容情報
遣欧使節団の船に奴隷として売り飛ばされたたものの、知り合いの神父の計らいで料理人として同行する15歳の少年シロウ。いっしょにさらわれた幼なじみのハナを探し出して連れ戻そうとする強い責任感に突き動かされる15歳の少年シロウの苦悩と喜びが、中川なをみさんの手によって臨場感あふれるスペクタクルドラマとして描かれています。
故郷の豊後(大分)の国の平和な生活から、長崎港からポルトガルのリスボンまでの2年半の厳しい船旅で、ハナを探し出したかと思えば、また離れ離れに。そしてリスボンでの再会、帰国の準備にかかる二人…。読み始めてまもなく、国を超え、数奇な運命に翻弄されながらも、自力で自分の運命を切り拓いていった少年と少女を固唾をのんで見守っていることでしょう。
【目次】
内容説明
天正遣欧使節団の料理人として働くシロウ。4人の少年使節とのあたたかい交流と、厳しい船旅を描く歴史スペクタクルドラマ!
著者等紹介
中川なをみ[ナカガワナヲミ]
山梨県生まれ。『水底の棺』(くもん出版)で日本児童文学者協会賞受賞。日本児童文学者協会会員
スカイエマ[スカイエマ]
東京都生まれ。児童書・一般書の装画や挿絵、新聞・雑誌の挿絵などを手がける。第46回講談社出版文化賞さしえ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽけっとももんが
7
先日岡山県立美術館で「原の城」を見て以来、舟越保武の彫刻がもっと見たいと思っている。「日本二十六聖人殉教記念碑」を見に長崎にも行きたい。となるともっと知っておかなくてはいけないことがたくさんある。そんな矢先に図書館でスカイエマ氏の装丁でこの本。壮大な舞台のわりに偶然でこじんまりまとまった気配はあるけれども、日本から奴隷としてさらわれた人も多いらしい史実がテーマ。そういえば「旅涯ての地」の夏桂もそうだった。四人の少年とは別に印刷技術を学ぶために渡欧した人たちにも触れている。だれかそれも書いてくれないかな。2026/06/20
かはほり
1
天正遣欧使節の本は、子どものときに詠んだ記憶があるけど、この物語はキリスト教布教の影もちゃんと描いているのが斬新だった。文字通りの大航海で、マカオ、ゴア、リスボンなどの都市の描写などもあって自分も旅をしているような感じがするね。シロウとハナがすれ違いで、なかなか一緒になれないなど、やきもちしながらサクサクと読みました。主人公は教会のオルガン演奏や讃美歌に感動しているけど、日本の仏教も声明とか法楽太鼓などがあるので、宗教には音楽がつきものなのだなあと改めて思った。2026/03/28
宅人ぽんた
0
ある日突然誘拐され、奴隷として異国へ売り飛ばされる。想像するだけでゾッとする。秀吉が活躍した時代、表舞台の足元では、誘拐や人身売買が当たり前のように行われていた。その事実に胸が痛んだ。 天正遣欧使節として旅する4人の少年たちと、彼らに見えないよう同じ船に乗せられた奴隷たち。その対比がなんとも切ない。 共にさらわれ、引き裂かれたシロウとハナ。ハナの行方を案じながら読み進めたが、彼女の変貌には驚かされた。2026/08/04




