内容説明
後におシャカさまとなられる予定のボサツは、他の天子たちとともに動物の姿となって地上に生まれ変わる。布施を請う修行者に、山犬、猿、かわうそは施し物を用意するがなにもないうさぎは火に身を投じて献じる。再び天に戻ったボサツたちは自分たちの行った布施の意味を話し合い、反省し合う。そして、さらに次の境界に生まれ変わって厳しい布施の修行を積む。
目次
トソツ天からの旅立ち
うさぎの布施
シビ王の布施
マハーサットバ王子の施し
ひろさちやのまんだら漫歩録「カルネアデスの板」
感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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1989年刊行。お釈迦様として生まれてくる前の修行の様子を描いた仏教漫画。ボサツというお名前で登場し、目的をもって地球上に動物や人間などとして生まれ、厳しい修行を達成していく話。自らの身を焼肉として旅の飢えた僧侶にささげる話など、恐ろしい試練を乗り越えていく。布施業について解説があるが、どうやっても我々凡人には達成できないハードルの高さ。見返りを求めない、清浄な心と品物、喜んで行う、人にあげたら困るような大事なものを差し上げる…などなど。お釈迦様レベルだと、自分の体を食料としてささげる。なんとうことだ!2023/12/01