内容説明
背筋がゾッ…思わずホロリ…読みやすい現代語と挿絵で楽しむ江戸時代のコワ~イ話“傑作選”。
目次
第1章 「女の一念」が起こしたコワーイ話(睨み殺す幽霊;妬み深い女 ほか)
第2章 「因果応報」のコワーイ話(鬼に責められる女;親不孝な三兄弟 ほか)
第3章 「妖怪変化」のコワーイ話(妖怪、天井下り;伊良湖の黒入道 ほか)
第4章 「動物変化」のコワーイ話(妻に化けたキツネ;巨大タコVS大蛇 ほか)
第5章 怪談なのになぜか笑える話(死人を渡る女;幽霊じゃないのよ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
49
表紙の歌川国芳の骸骨に惹かれて手に取るが、この骸骨のように怪談にもどことなくユーモアがあり楽しく読んだ。挿絵も良いなぁ。江戸時代の人々の楽しみの一つを見た思いです。2021/07/12
りー☆ 低浮上気味
23
江戸時代の怪談集『曽呂利物語』『諸国百物語 』やその他の奇談集に収められているお話から45話を掲載。テーマごとに5章からなり、当時の挿絵(木版画)もふんだんに載っていて読みやすかったです。どこかシュールでおどろおどろしく、江戸時代の庶民の嗜好が反映されていると思うととても面白いです。ただ、各話の冒頭に編集者のコメントが数行載っていますが、ほとんどネタバレに笑。私は本文を読み終えてから読むようにしましたが、気になる方はご注意を。2021/09/20
そーすけ
2
182*江戸時代の怪談。女性は酷いことに遭いがち。2022/07/31
サキ
2
第一章・第二章は男女のドロドロなど刺激的な展開+予想を超える結末のものが多くて楽しく読めました。「両妻夫割」とかタイトルがストレートでいいですねぇ。 対して第三章・第四章はのっぺりした話が多くて、今一つ。その中でも印象的だったのは「犬のお婿さん」。さらっと書いてるけど、これはヤバい雰囲気が漂いまくっている! 第五章は「怪談なのになぜか笑える話」。確かに最初の数話は笑えたのですが、読み進めるごとに「…どこで笑ったらいいの?」となっていって戸惑いました。 と、話にはムラがありますが、挿画は総じて楽しめました。2021/12/02
mkisono
1
いくつかのジャンルに分けて、たくさんのストーリーが紹介されている。普段怪談は読まないけど、たまに読むと面白いものですね。2021/07/22