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内容説明
黒いアイパッチで片目を覆った眉目秀麗の子爵ジャレッドは、海賊の末裔である父親たちに約束した―曾祖母の日記をかならず取り戻すと。その日記には、曾祖母の夫が隠した莫大な財宝のありかが暗号で記されているのだ。日記は、探検旅行学会に所属するオリンピアという名の若い女性の手に渡っていた。ジャレッドは身分を偽ってオリンピアの甥たちの新しい家庭教師になりすまし、彼女に近づく。出会った瞬間に二人が恋に落ちるとは夢想だにせずに…。人気作家が英国を舞台に華麗に織り上げた魅惑のヒストリカル・ロマンス。
著者等紹介
クイック,アマンダ[クイック,アマンダ][Quick,Amanda]
カリフォルニア大学で図書館学の修士号を取得し、企業や自治体の図書館司書を勤めたのち、1970年代後半に作家に転身。これまでに100冊以上の作品を上梓し、アメリカ出版界で不動の地位を築いている。また、ジェイン・アン・クレンツ名義で、ロマンティック・サスペンス小説も多数発表している
中谷ハルナ[ナカタニハルナ]
英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
22
黒いアイパッチに海賊のような容姿…でありながら、現実的でクソ真面目な子爵ジャレッドは、一族に伝わる財宝の在処が記された曽祖母の日記を探していたが、外国の伝説に目がないオリンピアが所有しているのを知る。義務であり、渋々オリンピアに会いに行くが一目惚れし、彼女の3人の甥の家庭教師を引き受ける。1日のスケジュールに厳しく、破天荒な一族の中で「面白みのない男」とされるジャレッドが時折見せる情熱が良い。そして、財宝の行方にワクワク、相性バッチリな2人の会話も面白い。ジャレッドとは真逆の父と叔父がイイ味出してた!!2018/08/12
Miyuki_fsog
14
わぁー、面白かった💞 ギャップ萌え💞 ヒーロー・ジャレッドは19才の時に片目を失い、髪をのばし いかにも海賊…しかし、彼は子爵であり いずれは伯爵様😍 常に懐中時計を携え 予定表を確認する男👨 そして、そして熱いハートを持って居たのです😘 なかなか厚さのある本でしたが、あっと言う間に引き込まれて 一気読み‼️ オリンピアの3人の甥っ子との関係も ニンマリせずにはいられません😏2019/07/30
ネフェルティア
8
再読。面白かった〜。アマンダクイックの作品の中で、上位を占める大好きな作品。海賊の末裔で激情型の多い一族の中で、ただひとり、冷静沈着で誰からも情熱のない男と思われているジャレッドがオリンピアにだけ激しい情熱を見せるのがツボ。世事に通じた大人の女と自分の事を思っているオリンピアが、前半は伝記や冒険を夢見る乙女だったのに、ジャレッドと関わっていくうちに、甥っ子達はもちろんのことジャレッドの名誉や命を守ろうと本物の大人の女性に成長していくのも面白い。ジャレッドを未だに坊主と呼ぶ叔父と父親のやり取りも笑ってしまう2017/01/14
黒崎ディートリッヒ
3
19世紀イギリス。海賊の末裔である隻眼の子爵ジャレッドは、曾祖母の日記を取り戻そうとする。日記は、探検学会に属するオリンピアの手に渡っていた。彼は彼女の甥たちの家庭教師として、日記を取り戻すべく近付くが?! ヒストリカル・ロマンス。ヒーローは貴族だけど海賊の末裔、ということで軍人のようなワイルドさを感じさせてくれる男。あとがきに書いてあった通り、ジャレッドは陸の海賊ですね。海にはほとんど出ないので。 ヒロインのオリンピアが自分を「大人の女」だとやたらと主張している所は、ツンデレぽくって笑えました。2014/09/18
mana
2
海賊の末裔であるヒーローが、ひたすらヒロインに一途。謎解きも面白い。★★★★2020/08/30